ついかそのにじゅうなな:シャービックやフルーチェはとても美味しい
春になって暖かくなってきた頃、博が台所に行くと母親に声をかけられた。
「博、今日のおやつはシャービックとフルーチェよ」
「わーい、シャービックとフルーチェどっちも食べられるなんて嬉しいな」
シャービック、フルーチェ、プリンミクスやゼリエースなどは即席カレールーを中心とする日本の大手食品メーカーであるハウス食品の商品でコンセプト的には家庭で簡単にデザートが作れるというものである。
シャービックのほうが歴史は古いがその名の通りの氷菓であるシャービックよりも、牛乳を混ぜたヨーグルト状のおやつであるフルーチェのほうが人気は高い。
作り方は簡単でボウルなどに入れたシャービックの粉に水か牛乳で粉を混ぜてかき混ぜて溶かし、それを製氷皿などに入れて冷凍庫で凍らせるだけで、味もメロン味とイチゴ味があって牛乳でつくるとメロンクリームやいちごみるくっぽい味になるので博は牛乳派であった。
「よーしあとは凍らせるだけだ」
早速牛乳を入れて混ぜたものを製氷皿に入れて凍らせ始める。
「次はフルーチェっと」
こちらも作り方は簡単で、レトルトパックにはいった常温のフルーチェをボウルに開けて冷えた牛乳を加えて、全体的にとろみが出るまでかき混ぜるだけ。
これもイチゴ味やオレンジ味、桃味などがある。
ある程度とろみがでたらデザート皿に入れてラップを掛けて冷蔵庫に入れて冷やすとさらに美味しい。
シャービックもフルーチェもどことなく安っぽい甘さのあるデザートだが又それが良いのだ。
「いっただっきまーす」




