ついかそのじゅうはち:ゴムとび遊びはなんだかんだで楽しい
男の子に比べて女の子は屋外で遊ぶことが少ないかというとそうでもない。
「グー、パー、グー、踏んで、グー、パー、ねじって、ポン!」
三人の女の子達が今やっているのはゴム跳びである。
ゴム跳びはその名前の通り、白い輪っか状にしたゴム紐を使った遊びで、じゃんけんでゴムを持つ人を2人決め、まずは足首の高さでゴムひもを張る。
二人でやる場合は一人が持ちもう片方は木や電柱に引っ掛けて行う。
そして残りの一人などが足で跳んで中に両方足を入れたり、外に両方出したり、ゴムを両足で踏んだり、それを離したり、ねじったりして、歌に合わせて踊る遊びで、最後まで転んだり間違ったりせずに踊れれば、ゴム段の高さを足首、ひざ、腰と高くしたり、ゴム幅を狭くしたりして難易度を上げていくものだ。
「あ、失敗」
「じゃあ今度は私ね」
「うん」
踊りに失敗するとゴムを持つ子供と踊りをする子供が交代するが、やはりゴムを持つだけよりも踊るほうが楽しい。
人数が4人以上の場合は2人がゴムを持って残りがそれを順番に飛び越え、引っかかった人がゴムを持つ人間と交代するというものもあり、これをやってるとジャンプ力がとてもつくので下手な男の子よりゴムとびをしてる女の子のほうが高跳びとか幅跳びで成績が良かったりする。
ゴムとびは女の子がやることのほうが多いが、男の子もまじってやることはある。
しかし男の子だけの場合は鉄砲の打ち合いとか水風船の投げ合いとかもっと野蛮な遊びになってしまうことのほうが多かったのだが。




