ついかそのじゅうに:ビックリマンチョコの本体はチョコじゃなくてカード
ちなみにビックリマンシールの悪魔VS天使シリーズは正確には昭和60年からの販売ですがその辺は大目に見てください。
このころの小学生や中学生が集めていたものの代表がビックリマンチョコ。
ビックリマンチョコ自体は、チョコレートをウエハースで挟んだ菓子で、そのパッケージの中にシールが1枚同封されている。
そしてそのビックリマンシールの”悪魔VS天使”シーリーズはこの頃はみんなが集めていた。
シールの種類は天使と悪魔とお守りの3枚1組で各12種ずつあって、2ヶ月ごとにバージョンチェンジが行われるが悪魔は地味な色合い、お守りは透明なシール、天使はキラキラと光っており、悪魔の4分の1の割合しか封入されていないレア度の高いシールだったから天使は手に入りづらかった。
駄菓子屋に来た雅人と博も今日はビックリマンを買おうと決めていたのだ。
「おばちゃんビックリマンチョコちょーだい」
「僕もー」
「はいはい、30円ずつだよ」
「はい30円!」
「30円!」
「どれがいいかなーたまにはちゃんと天使こないかな」
「ひろくんは悪魔ばっか引くよね」
当然、パッケージを開封しなければ中のシールはなにが入っているか分からないため、欲しいシールを手に入れるのはあまり簡単ではなかった。
そしてこのときは1個30円という価格だったので、子どもたちはお小遣いを全額はたいて、買えるだけビックリマンにお小遣いを全部つぎ込んだりもするのである。
そしてチョコの方は食べ切れず捨てたりして、親に叱られ一度に買うのは一個だけで、約束を破ったらお小遣いなしとかになるのだ。
「うわ~また悪魔だよ」
「ほんとひろくんはなんでそんなに悪魔ばかり引けるのか謎だよ」
ちなみにこの頃にはまだ物欲センサーという言葉はないがそれをしっていたら物欲センサー怖すぎと博は言っただろう。
「へへ俺は天使だよ」
そういうと雅人はキラキラ光るそれを博にみせた。
「い~な~」
そんな感じで欲しいものをすぐ手に入れられる運のいい子もいれば、逆に引きが悪すぎる子もいたがビックリマンシールは子供に大人気のコレクターアイテムなのであった。




