選択
「きゃ、客席が……無くなった? 」
だが、決して消滅したわけでは無い。正確に言うと「客席」だった場所が、さながらギャグ漫画のように巨大な隕石?のような何かに押しつぶされてしまっていた。
その光景は一見とても信じられないような場面に見えるのだが、隕石?の底辺の部分──地面との接点付近には今の今まで生き物だった“モノ”が大量に散らばっており一瞬前までそこが何だったのかを鮮明に物語っていた。
それは、夢かと思うぐらい不思議で、そして何とも恐ろしい光景だった。
しかし、こうして固まってる間にもまたいつ何が降ってくるかわからない。
だからこそ、今持っている疑念は一旦捨て、とりあえずノアとウタを連れて逃げなければならない、咄嗟にそう思った。
「ノアっ! ウタっ! 大丈夫──」
ドゴォーンッッッ!
振り返ってそう言いかけたのとほぼ同時、俺の背後──客席だった場所からとんでもなくデカイ爆発音が聞こえた。
振り返った顔をもう1度客席の方へと戻し、顔を驚愕の色に染めながらも爆発の衝撃で立ったのだろう砂煙の先で起こった出来事を確認しようと両目を細めた。
するとその砂煙の中にまだ僅かながらにしか見えていない中でも薄らと2つの人影を確認した。
「ちっ! 」
俺は生き残りがまだいたのかと思い、急いでその場を駆け出し、ノアたちの止める声も振り切り、砂煙が舞う中を突っ切って走って行った。
今思えばなんて愚かな行動だったのだろう。
先にノアたちを逃がしてから助けに行けば良かったのではないか。
そう思わずにはいられない。
俺は今更ながらに後悔する。
何故なら──
──何故なら、それが俺の人生は愚か、ノアやウタの人生までもを狂わす最悪の選択となってしまったのだから。
更新ちょっと遅くなってしまいすみません!
区切り良くしようと思ったら短くなってしまいました。(言い訳)
4月って忙しいですよね(*´ω`*)