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HellとHeavenと手品師と。  作者: さわたま
1章 開戦
1/3

プロローグ

初めて書いてみたのでミスや変な表現が多々あると思いますが、よろしくお願いします!

──俺という存在は世界人口約70億人のうちのわずか「1人」であり。



7000000000分の1という、途方もなく小さな数字である。



これがどれほどの数値かは、考えなくてもわかるだろう?



そんな自分は世界を変えることはもちろん出来ず、生涯物語の脇役として生きていくもんだと……そう、思っていた。



──思っていたんだ。







“世の中、何があるかはわからない。


だからこそ、今を、この一瞬を大切に生きろ”



そんなことを良く父親から言われていた。



だが、全員が全員そんなことを言われていたとして、果たしてどれだけの人が、そのわずか「一瞬」に意識し、生きていくのか。


──決していないとは言わない。



言わないが、いちいちそんなことを意識しながら生きる人も多くないわけで、俺もどちらかと言うと少数派というよりは多数派に属する人間だった。


──「だった」のだ。



しかし。



しかし、俺は気付く。いや、気づいてしまったと言うべきか。


得てせず。


大切なものを失って初めて。あの出来事を経験して。



“死にたい。もう全て終わらせて眠ってしまいたい”



そんな言葉が自分の中に生まれるとは思わなかった。



それは俺の、心の破滅の声だった。



ゆっくりと、しかし確実に俺の心が崩れさる音が聞こえた。後悔が心を支配し、父の言葉が途切れることなく頭の中を反芻する。


どうして、どうしてあの時動けなかったのか。どうしてあと一歩が出なかったのか。どうしてどうしてどうして──。


だが、もう遅い。泣いても喚いても後悔しても何度も名前を呼んでも……。



もう、この世界は、戻らない、から──。




そんなことを考えながら、

そんな過去を後悔しながら、

これからの未来を見ないように、


現在、2016年7月21日。



俺は冷たいコンクリートの上で一人。



……ただ、ただ、泣いていた。



全ての負の感情が複雑に入り交じり、入り乱れながらそれでいて何も考えずに、考えられずに。



俺の最も大切だったはずの「それ」を強く、握り潰しそうな程に抱きながら──









──これは夏休みの1日前。


──蝉の鳴き声がいつもよりハッキリと聞こえ、より一層夏の暑さを引き立たせていた日に起きた。


──誰もが、暑さに嫌悪感を覚えながら、また暑さを謳歌しながら、それでいて明日からも同じような日々が続いていくと思っていたその日。



空から突如として東京に降り注いだ隕石を機に俺らがいた日常は一瞬にして地獄へと姿を変え、見たことも無い生物がそこら中を徘徊するようになった。






──これが後に語り継がれる、“三界戦争”開戦の瞬間であった。







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