Night Train
拙著「つもるはなし、つまりよもやまー夏の巻ー」のために書いた『歌詞』です。
逃げ出す様に去ることを望んだのは僕だけど
今までの時間放り出し 出て行くことを決めたくせに もう……
偽りない明日を探し見つけるためにと嘯く僕
心は側にあるからと呟いた僕を星たちは笑う
嗚呼、そうだね 全部
独りよがりの感情
これ愚かに
たしかに純情
嗚呼、戸惑い落ちて行く
あまつさえ遠ざかって行く 揺れることのない君の心
未だ見えぬ明日へ向かう 揺られているのは僕の心
輝く君に近づけば
誰かを蹴散らす勇気も萎えて
愛した事 置き去りにできず
みすぼらしく成り果て去る
瞬く間の出会いは微か
戯れ合いの日々、まほろば
ありきたりに塗れ隠れた
麗しきあの夜の喧騒
映り行く景色は知らないものばかり
旅立ちの感触 落ち着かない心
嗚呼、そうだね 全部
誤魔化しだらけの感情
まやかしの言葉紡いで感傷
嗚呼、砕け散ってく
嫌味なほどに蘇る思い出に阻まれ眠れぬ僕
眩く夢を手繰り寄せ
雅やかな笑み
きらめくは君
憂うつな朝焼けの出迎えに
いたいけな涙 頬つたい呆れ
醜いほど壊れ朽ちれば
何も残すものはないだろう