SUKIYAKI~堀田の祖父母の話~ 作者: cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字) まさか、まだ居たなんて。てっきり、もう立ち去ったとばかり思っていたから驚いたわ。 顔を上げたらいつの間にか空には星が出ていて。 そんなに時間が経っていた事にも驚いたけど、それまで見た事もない程星が輝いて見えたわ。 星って瞬くのねぇ。 気付いたら、私、死んでもいいわ、と呟いていたの。 後でよく見たら、あのハンカチは男物だったわ。 月はどうだったかって? ふふ……今でも、あの時見た星より綺麗な星空は無いって思うわ。