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時間戦士は永遠の夢を見るのか・平行宇宙編

平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第23回「二人でダメージ」

作者: 刹那メシ
掲載日:2026/09/16

「ここでお知らせがあります」

<何でしょう?>

「ラジオ雑誌『Large O(ラージ・オー)』の売り上げ結果が出ました!」

<嘘?! 出たの?>

「結果は……8月号の圧勝!」

<あああ! やっぱり……。カナさんが100冊買ったせいね>

「まあそうです。で、その場合、どういう約束でしたっけ?」

<……私の……恥ずかしい写真を公開するんでしょ?……>

「それだと誤解が生じるので、もう少し的確に言って下さい」

<……私の……執事ごっこの写真を公開するんでしょ?……>

「どういう『ごっこ』か、もう少し詳細に!」

<え~!>

「ほら! 早く!」

<……イケメン・イケボの若い執事に迫られる、貴族の令嬢ごっこです……>

「よくできました! その証拠写真を公開する予定だったんですが……」

<え?! 何、何?!>

「実は……写真を確認したところ……」

<写ってなかった?!>

「写ってます。バッチリ。ただ……」

<何?!>

「私の演技力が凄過ぎて……本当にミカに迫っているようにしか見えない……」

<へ?>

「やらされてるはずが、喜んでやっているように見えてしまう、という問題が発生しました」

<へ~、そうなんだ>

「そうなんだ、ってどういうこと?」

<いや、酔っぱらってるんで、詳しくは覚えてない……>

「いやいやいや! めっちゃ演技指導してたじゃん! ここで顎を掴めとか、耳に息を吹きかけろとか、胸を……あ、いや……」

<え……まじ?……>

「まじ」

<え……私、貞操、大丈夫?>

「……仮に大丈夫じゃなかったとしても、それは指示したあなたが悪いから!」

<え? ええっ?! まさか……そんなことまで指示を……?>

「……さすがにそれはない」

<ちょっとぉ!>

「で、ひとまず、我々で見てみましょう。これです」

<え?!>

「どう?」

<え……本当に迫られてるじゃん>

「まあね。そういう演技指導だから」

<あと、私、めっちゃ戸惑った顔してるし>

「まあ、そういうのやりたかったんでしょ? なんせ、映画主演の二人だから、演技が迫真よね」

<いや……>

「え?……何で引いてるの?」

<私のこの顔、演技とは思えないんだけど>

「は?」

<ねえ、本当に、私がやらせてるの?>

「そこ?!」

<本当は、酔った私に、アミカナがまじで迫ってるんじゃないの? 寝顔を一時間見るとか言ってたし。で、私が戸惑いながらも受け入れてる……>

「受け入れるな!」

<え?! 受け入れたの?>

「受け入れてない!!……もー、最大の問題は、ミカが何も覚えてないことなのよ!」

<それはごめん……で、公開するの、これ?>

「……まあ、約束なので……」

<え、これ、二人でダメージ食らわない? 『はるかとみちるではありません』じゃないよね?>

「……まあね……」

<え、じゃあ、やめよ!>

「クレーム来るよ」

<いっつも来てるじゃん!>

「一般リスナーからじゃない!……カナさんから……」

<……あー……剃刀か……>

「どうする?」

<……やるか>

「……だね」

<じゃあ、番組のX、見て下さい……以上! 『AMラジオ>

「はるか・アンド」

<みちる』でした!>

<「バイバ~イ!」>

「AMじゃなくてHMだよね?」

<そこはもういいから!……>


挿絵(By みてみん)

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