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what?

選考会も始まり、ハンター達の殺伐とした空気が会場を覆う中、俺はーー


「ねぇねぇ、あなたよね? あなただよね? 氷歌ちゃんの推しの人は?」


俺は自分の番が来るまで寝て、いや、瞑想をして集中しようと思っていると、元気な声で声をかけられる。

目を開けると、赤毛で活発そうな女の子と、その後ろでオロオロとしている茶色い髪の毛の女の子がいた。


「は、はあ、そぅですけど」

「あはっ! やっぱりそうだ。ほら、見たでしょ? この人だって」


そう言いながら俺の肩をバシバシと叩く赤毛の女の子。


「夏乃子ちゃん、ダメだよぉ‥‥‥あまり大騒ぎしちゃうと怒られるよ」


茶色い髪の毛の女の子がそう言うが、叩く手を止めない赤毛の女の子。


「大丈夫だよ! そんな奴いたらあたしがぶっ飛ばしてやるから」

「な、なに物騒な事言ってるのよ!? そんな事したら氷歌さんに怒られるよ!」

「だ~いじょ~ぶだって! 氷歌ちゃんはここに居ないんだしさ! 気にしなくてもOKOK」

「あ、氷歌ならあそこにいますけど」


俺が指さすと、二人してすごい早さで上を向く。

それと同時に俺を叩くては止む。

氷歌はこちらを見ていて、今にも人を殺しそうな目でこちらを見ていた。


「ひぃっ!?」

「や、やばいよ!? あの目は全部見てたよ夏乃子ちゃん!」

「だ、大丈夫だよ観月! ここには氷歌ちゃんの推しの子が、い、いるんだから! ねっ! 大丈夫だよね? お願いだから大丈夫だと言って!?」


俺の胸ぐらを掴みながら、必死な顔で激しく揺らす赤毛の女の子と、その後ろでオロオロしている茶色い髪色の女の子‥‥‥二人とも半泣き状態である。

なんだこの状況は?


「あ、あの、ちょっと揺らすのやめ、やめてもらえますか!?」


俺がそう言うとピタリと止まる。


「あ、ごめんごめん。 私ったらつい‥‥‥氷歌ちゃんに怒られると思うと感情が激しくなっちゃうんだ」

「いやいや、いつもでしょうが!」

「そんなことないよっ!」

「自覚がないから尚更タチがわるい」

「あ、そうそう! 氷歌は俺がいようといまいと、何があろうと容赦しないですよ」

「「ガクッ」」


俺がそう言うと二人して綺麗に膝を付き項垂れる。


「うぅぅ‥‥‥私は氷歌さんの言いつけを守って夏乃子ちゃんをちゃんと止めているのに‥‥‥何で私までとばっちりをーー」

「どんまい! 連帯責任だから仕方がないよ」

「どの口が言ってるのかなぁ? あぁん!?」

「ひゅいましぇん、ひょうひにのりまひた」


茶色い髪の毛の女の子はこれでもかと赤毛の女の子の両頬を引っ張り上げる。

うわ~痛そう‥‥‥いやいや、俺はいったい何を見せられているのだろうか?

そもそもこの二人は誰だ?

氷歌の知り合いみたいだけど、邪険にするのは良くないだろう。

見るからに中学生から高校生ぐらいだろうか?


「あ? ヤバいくない? うちらの番じゃない?」

「そ、そうだよ! こんなことしてる場合じゃないよ!? ほら行くよ!」

「はいは~い! それじゃまたね~氷歌ちゃんの推しの子ぉ!」

「お騒がせしてすいませんでした。 それではまた」


俺がそんな事を考えていたら、二人の順番が来たみたいだ。

赤毛の女の子は元気よく手を振り、茶色い髪の毛の女の子は礼儀正しくお辞儀をし走っていってしまった。

だが、二人が走り去る時、一瞬で真剣な表情になったのを見逃さなかった俺は、あれだけふざけ、騒いでいたのに一瞬でスイッチを入れ変えた二人の女の子が強いと感じた。

けどーー


「えっ? 結局何だったんだ? あの子達は?」


俺が呆気にとられていた頃、上で見ている氷歌は頭を抱えていたのであった。




そして、俺の番がやっとやってきた。








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