表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/23

2 目覚め(後編)

 暗すぎる。


 そのせいで、光っているものが近くにあるのか遠くにあるのかがわからない。

 どこに壁があるのか、床はこのままちゃんと続いているのかさえもわからない。


 なので必然的に、両手は前に出して空中を探りながら、左足を軸に右足を使って床があることを確認しながら、少しずつ少しずつ、慎重に光の方へと進んで行った。


 が、意外にも壁や障害物はなく、床もちゃんと続いていたので、思ったよりスムーズに光に近づくことができた。


 さっきまではほんの小さな光だったものは、今ではすっかり大きくなり、そこまで壁がないことも、障害物などないこともわかるぐらいになった。


「出口かな?」


 眩しくなってきたので、手で光を遮りながら更に近づくと、出口付近に人影らしきものが見えた。


「お?第一夢人発見? すみませーん!」


 近づきつつ声をかけてみるが反応がない。


「ちょっとすみませーん!!」


 更に近づいて大声で呼んでも全く反応がない。

 どうやら見えているのは大柄な人の後ろ姿で、誰か別の人と話をしているようだ。


「すみません!ちょっといいですか?」


 軽くキレ気味で話しかけながら、その人の背中を軽く叩こうと触れた瞬間。



『『『グウォォォォォォォォォ!!!!!』』』



(!!!!!!!!!!!!!)



 突然雄叫びをあげたその人は、一瞬のうちに真っ白いキラキラした光りに包まれ、空へ吸い込まれるように消えてしまったのだった。


 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ