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朝の支度①

さあ、今日から楽しい学園生活の始まりよ。


「ローズ、朝食はしかっり摂らなきゃだめよ早く食堂に行きましょう。」


一晩語り明かした甲斐あり。あたいとローズは身分など関係なくなんでも言い合える親友になった。ツーとカーよ。

 

「スー、待って頂戴、まだメイクが終わりませんの。」


 「はっメイク?メイクってさっきから一生懸命塗りたくっているけどなにしているわけ?」

 !!!!!!!!!!!!?

「ちょ、ちょっと、なにがどうしてそんなケバイメイクしているわけ!?」

 

そこには、濃い紫のアイシャドウに、アイライン目の周りに一周濃いめ、口紅真っ赤で塗り宝塚の男役になったローズがいた。


 「おかしいかしら?」

 「おかしいなんてもんじゃないわよ・・まるでそれじゃあ男じゃない。」

 「おっ男!?」

 「なにもしない方が可愛いわ、時間をかけて朝から残念なブスに変身するのはおよしなさいよ」

 「えっ・・・ブス?」

 (あっまずい・・・)

 「ちょっと!泣くんじゃないわよブスがどぶ川になるわよ!!」

 「うわぁぁぁぁぁぁぁん」

 宥めれば宥める程墓穴を掘りローズを泣かせてしまった。


 「落ち着いたかしら?」

 「取り乱してしまい恥ずかしいですわ」

「一体、どうしてあんなメイクしたわけ?」

「じっ侍女が・・・」

「侍女?」

「さっきのメイクは侍女に教えてもらいましたの」


(変なこと教えるんじゃないわよ!雇い主の令嬢の顔に泥を塗るどころかドブに落とすなんてなんて酷い侍女なのかしら)


「信用できない侍女ね」

「そんなこありませんの!カミーラは優しく博識で逞しい素晴らしい女性ですの」

「でも、そのメイクはローズあなたには全く似合わないわ」

「そんな、カミーラとカミーラの娘にはとても似合うのに・・」

「ん?」


(このメイクが似合う?もしかしてお仲間(オカマ)の方だったのかしら?)


「そのカミーラって言う侍女の写真あるかしら?」

「ありますわ」


!!!!!!!!!!!?


写真には、ボインなゴージャスなブロンドヘアな目鼻立ちはっきりした南米美人が映っていた。


「これは・・・」

「?」


(なるほど、分かったわ)


「いいこと、このメイクはカミーラには似合うわ。でも、ローズあなたには似合わないの」

「そんな・・」

「顔を洗ってきなさい、そしてあたいを信じ任せなさいローズあなたを美しくキュートにしてあげるから」



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