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手本となる女性とは一体何だったのか

 逃げる逃げる、あのおぞましいモノから距離を置く。

 深い深い奈落の奥底から少しずつ意識が上がっていくのを感じる。

 お前はオレ様のモノだとと俺を追いかけてくる。

 落ちてこい、墜ちてこい、堕ちてこい。

 恐怖を感じた俺は必死に両手をこいで上へ上へと上がろうとする

 だが魔術により酷使した身体が悲鳴をあげうまくいかない。

 触手が纏わり付いて一気に俺を奈落に堕とそうとしたそのとき。


「いつまで寝てるんですか!このウスラトンカチ!」



 ゴンッと頭への強い衝撃で意識は完全に浮揚した。




「イッッテェェーーーー!!!」


 目を覚ますと金髪の美少女がいた。

 この女、人の()()を妨害して何様だ?!


「いきなりなにするんだ?!」


「人を待たせていながら一人でぐぅすか気持ちよさそうに寝てるなんて何様のつもりですか?このグズ」


「妹ぐらいしか俺を待ってねぇよ。お前俺の妹か?違うだろ」

 女は再び俺を殴った。グーで

「お前とはなんです、私は貴女の姉ですよ。立花 楓教授が検査が終わり次第()に会わせると聞いていたんじゃないんですか?」

 ええっ?姉?確か手本となる女性(エルダーシスター)だよな。なんか想像してたのと違う……。グーで殴る姉なんていらない。チェンジで。


「失礼なことを考えていますね。矯正が必要なようです」

 そういうとまた姉を名乗る女性が握りこぶしを固めた。


「待った待った待った。悪かったよ。ところで先生はどこに行ったの?」


「今呼んできます。貴方はそこから動かないように。動いたらまたお仕置き(グーパン)です」

 そういうと姉なるモノが部屋から出て行った。


 今時暴力系ヒロインは流行りませんよ。

 ってヒロインじゃないだろうけど



 しばらく待ってると先生が走ってやってきた。

「柊君大丈夫だったかい?心配してたんだ」

「暴力女に襲われました!アレが手本となる女性(エルダーシスター)って本気ですか?ヤンキー女の間違えじゃ?」

「いやぁ、彼女はああ見えて非常に優秀でね。手本となる女性(エルダーシスター)の甲種の資格を持ってる」

「甲種ってことは一番優秀ってことじゃないですか!手本となる女性(エルダーシスター)の資格ガバガバじゃない?!」

「聞こえていますよ、柊 幸雄。矯正が必要なようですね」

 後ろには暴力女が立っていた。気配感じなかったんだけど……怖い。


「凄い出血だったんだが、案外元気そうで安心したよ」

 そういえば俺、吐血して倒れたんだっけ?

「一応、軽く診察しようか」




 診察を終えると

「うん、とりあえず問題はないね。強力な魔術の反動というところだろう」

「吐血するまでの魔術って怖いですね」

 そうだね、と先生は頷いて

「私も一度の魔術で吐血するまでのもの見たこともなかったよ、飛鳥君も驚いてた」

 うへぇ、

「やはり白銀の能力者は凄いね。本気ではなかったとはいえ魔術で白金の魔法を破るんだから」


 先生はパンパンと手を叩き

「さて私の仕事はこんなところかな。」

ところでと先生は俺と暴力女を見て

「君たち自己紹介はもうしたのかな?これから姉妹になるんだしコミュニケーションは大事だよ」


 そういえばまだこの人のこと知らないな。

「えーと、俺は柊 幸雄16歳 高校生。 特技は運動全般だったはず……なんだけど今はもう無理だ。あとは料理が趣味だ。よろしく」

 アリスさんは「貴女のことは資料を見て大体知っているのだけど」と前置きして

「私は月代 アリス 貴女と同じ年ね。嫌いなものは男。もっと嫌いなのはTS女。ドーゾ、ヨロシク」

 この子敵意半端ないんだけど?!どうしよ、仲良くなれる気がしない。


「よし、自己紹介が終わったならさっさと帰ってもらおうか!すでに0時を過ぎてる。夜更かしは美容の天敵でね」

「いやいや、泊まっていくのダメなんですか?!ここがどのあたりにあるのか知りませんけどこんな時間じゃバスも電車も停まってますよ」

「そこは安心しなさい。私、バイクの免許持ってるから後ろに乗せてあげる」

 フフンとアリスさんは偉そうに胸を張っている。ってこの子胸小さいな。

矯正(グーパン)が必要なようね?」

 女子ってエスパー多くない?


 ーーーーーーーーーーーーーーー



 家に帰るのに病衣ではアレなのでアリスさんが買ってきた服に着替えたんだが

 なんでゴスロリ?!趣味悪くない?

「お似合いね。流石私。自分のファッションセンス怖いわ」

 そうだね、別の意味で怖いね。


 アリスさんと一緒に研究所を出る。

 先生はひらひらと手を振って見送りに来てくれた。

「柊幸雄……いえ、ユキ。ここを出れば貴女への矯正を開始するので口調や行動に気をつけなさい」

「わ、わかったよ。アリスさん」

 アリスさんからまたグーが飛んでくる

「アリスお姉様と呼びなさい。ユキ(ポンコツ)

「アリスねぇジャダメデスカ?」

 許容範囲内ね、とアリスねぇはバイクのエンジンを吹かした。


 しかしクルーザーにゴスロリって違和感半端ねぇな。





  そんなに離れているわけでもないのに研究所から家に着くまで1時間かかった。


 アリスねぇは方向音痴っぽい。

 なんだ可愛いところあるじゃん。

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