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200文字小説集 vol.2

だから、ボクは彼女がいい(200文字小説)

作者: 日下部良介

いつも彼女と二人で来るバーのカウンター席。

最近、彼女に会っていないなぁ…。

一人、酒を飲みながら物思いにふける。

いつしか日課になってしまった彼女へのメール。

『今日はどうですか?』

相変わらず返事はない…。


今日もまた自然にスマホの文字をなぞる。

「しつこい男は嫌われるわよ!」

背中越しに声を掛けられた。

「ごめん…」

彼女の困った顔が笑顔に変わる。


解ってる。

でも、彼女は必ずここに来る。

だから、ボクは彼女がいい。



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