表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染  作者: 熊田 蜜柑
良の万引き
4/22

真相

 コンビニから戻ると私は糸成の家に向かった。多分、糸成も部活が終わって家に帰ってくる頃だ。

 糸成のお母さんが快く迎えてくれた。

 糸成の部屋に向かうと糸成は机で勉強していた。


 糸成はこちらを見ずに言った。眼鏡のレンズが光る。糸成は勉強するときや授業中眼鏡をかけるのだ。


「やあ、菜乃花じゃないか。」


「お邪魔します。糸成、今朝のことなんだけど、糸成は糸成と間違えられた子、知らない子だって言ってたけど実は知ってる子なんじゃない?」


 すると机に向かっていた糸成がピクリと反応して、聞いてきた。


「だとしたら?」


「別に。ただ、糸成と良の後ろ姿って似てるなぁって思って。」


「へえ、鋭いね。」


「!じゃあ、やっぱり…。」


「そうだよ。万引きしたのは良だ。」


「…良に対して怒りは湧かないの。」


「別に。まあ、良もストレス溜まってたんじゃない?新しいグループでは無理をしてらようだし、けど、コンビニにお金が品物を返したり、学校の先生に言ったり、謝ってきたり、って言うアクションがなきゃ、関係を断つつもりではある。」


 糸成の意見は、私にとって悲しいものだったが、糸成の言うことも最もだったので私は糸成の部屋をあとにした。



 家に帰って、自室で私は考えた。


 糸成が良と関係を断つというのは私にとって悲しいことである。しかし、糸成が先生に白状したり、コンビニにお金を返したり、糸成に謝ったりということはなんとなくしないような気がした、


 それを解決できるのは私だけのような気もする。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ