四話「事件の原因」
時間があったので書きました。次話も時間があれば書くようにします。感想、評価気軽にお待ちしています。
今、玲と緋依は体育倉庫に二人きりで閉じ込められている。なぜこんなベタなシチュエーションになってるかというと、数時間前に遡る。
「それじゃあ行ってきます。」「まーす」
学校生活2日目、玲と梓はそう言って家を出た。
事件まで残り9時間
「ねぇ、お兄ちゃん、友達できた?」
登校中に梓は聞いてきた。
「うーんと、できたのかな?向こうが友達と思ってないかもしれないし...」
「誰々?」
梓は目を輝かせて聞いてきた。そんなに気になるだろうか。
「えーと、流川緋依っていう女の子なんだけど...」
「お、」
「お?」
「おんなぁぁぁぁぁぁぁ!?」
そう叫ぶと、素早くカバンからスマホを取りだし電話をかけた。相手は母親だ。
「お母さん!大変だよ!お兄ちゃんがクラスの女の子と友達になっていまいい感じだって!」
え?後半何て言った?
「.......今日は早めに帰ってきなさい。お父さんにもそういうから....喜びなさい、今日は赤飯よ」
うわ帰りたくない。
「母さん違うブチツ...ツー..ツー..ツー
切られた。
「お兄ちゃんじゃあね!帰りは校門で待ってるから早く来てね」
「あ、うんじゃあね」
「おはようございます」
少し小さい声で挨拶をした
「おー!おはよーう!七宮!」
「あ、おはよう榊君」
「なぁ七宮!名前で玲って呼んでいいか?そのかわり俺も翔吾でいいからな!」
「うん、よろしく翔吾」
「おお、意外とすんなり呼ぶんだな!玲」
挨拶をして、玲は席についた。
「おはよ」
「おはよう緋依」
「う...」
まだ慣れないのかまた顔が赤くなっている。
「あ、二時間目休み時間ある?」
「どうして?」
「昨日は一ヶ月に一回の午前授業だったからお昼とかなかったけど今日はあるからお弁当とかあるならいいけど、購買とか場所わかんないでしょ?」
そういえば、この学校に来て他の教室の場所とか全然わからないんだった。
「もしよかったらだけど案内してあげる。」
「ほんと?助かるよ」
「へー、流川と玲って仲良いのか?流川ってもっとキツイイメージなんだけど...」
話に入ってきたのは、翔吾だ。
「それより学校案内、俺も一緒にいいか?」
「もちろん、ありがとう」
こうして、俺達三人は二時間目休みに学校探検することになった。まさかこれがあんなことになるなんて知らずに...