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一話「踏み出した一歩」

処女作です。暖かい目で見守ってくれるとありがたいです。誤字脱字などがあったら言ってください。それとこの小説では、余命の概念が少し違い、余命までは死なない。という風になっています。ご了承ください。



七宮玲17歳 昔から病弱でいつ死ぬかわからない、いつ死んでもおかしくないそんな状況で育ち学校もいけない人生を送ってきた。

そんな彼に医者から告げられた言葉はいつ死ぬかわからない恐怖に怯える必要がなくなり、少し嬉しいような、必ず死ぬと確定され悲しいようなそんな言葉だった。

「余命三年。」

玲は内心少し嬉しかった。もういつ死ぬかわからない恐怖に怯える必要がなくなるのだから。

「三年...ですか。結構長いですね」

今まで何もしてこなかった、できなかった玲には三年という月日をどう過ごせばいいかわからなかった。

「わかりました。家族と相談します。」

そう言って玲は部屋を出た。部屋を出た先には、ドア越しで聞いていたのだろう、家族が立っていた。

玲は自分の口で簡単に説明した。きっと家族は事前に知らされていたのだろう、余命宣告の場に家族が同伴しないのはおかしい気がする。

「そう...か」

父親が言う

母親と妹は泣いている。

「父さん、母さん、俺学校にいってみようと思う。」

特にやることがないなら、今までできなかった事をできるうちにたくさんやろう、そう思い玲は学校に行きたいと言った。

家族は少し驚いているようだったが、すぐに父親が口を開いた。

「わかった。お前のやりたいようにやれ、ただし絶対に無理はするな」

よかった、許してもらえた。


数日後


「えっと、じゃあ行ってきます」

そう言って外に出ようとドアノブを握ったとき、

「お兄ちゃんまってー」

妹の声が聞こえた。

「私もついていくから」

「でも(あずさ)の中学は方向違うんじゃ?」

「なに言ってんの?私もう高校生だし、お兄ちゃんと同じ高校受験受かったし。」

そういえば前にそんなことを言っていたような

「そっか...じゃあ行こうか」

「うん!」

家から学校までの距離は大して離れてないので、学校にはすぐ着いた。

「じゃあ私西校舎だから、ホントに大丈夫?教室までついてくよ?」

「大丈夫だよ、じゃあ」

「あ、うん無理しないでね」

「ああ」

事前に担任の先生には学校へ行くというのを伝えてあったのでHRの時に紹介する時間を作ってくれるそうだ。

緊張する。けどそれと同時にこれからの学校生活が楽しみだ。

「席につけー」

「今日はずっと入院してた七宮を紹介する。入れ」

この一歩で学校生活が始まる。今までとは違った新しい人生が始まる。

押さえきれない喜びと緊張を感じながら玲は教室に入った。

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