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汝は裏切り者なりや?3  作者: 心夜@カクヨムに移行
マグニ帝国の野望編
17/22

第十六話 The end of the fight 《最終回》

シジンの爆散によって、白い光が放たれた。

 光の収束を見届けてから、私とフタメを白い光を包まれた。

 

 目が覚めた。

 意識が完全に覚醒すると同時に、近くで大きな声が聞こえた。

「シジン様!! シジン様!!」

 その方向を向くと、四天王がシジンに向かって涙を流している様子があった。

 シジンは私とフタメと自分が死ねば、現実でも死ぬように設定していた。つまりあの戦いで、シジンは死んだのだ。

「アサミ・・・・・・」

 同時に、フタメも起きた。

 私はシジンに向かって軽く黙祷してから、フタメに話しかける。

「終わったよ、フタメさん」

「うん・・・・・・」

 私はフタメを抱擁した。

 

◇◇◇

 

 私とフタメが目覚めた後、マグニ帝国が滅んだ事を四天王が発表した。

 国民は中国に移住することになり、フタメの母国たる旧タイガードは空き領地となった。

 そして私とフタメは、旧タイガードに来ている。

「ここが、フタメさんの国」

 私がフタメの記憶の中で見た、あの光景は完全にない。

 ここに来た理由は、フタメに頼まれたからだ。

 自分を育てた国を、最後にもう一度見たいと。

 フタメは泣いていた。

 多分、過去に向かって。

 私はそれを見て、戦争で死んだタイガード人に黙祷を捧げた。

 

◇◇◇

 

 私が日本に帰ったのは、夏休みの前だった。

 学校の授業から遠ざかってしまい、勉強は困難を極めたが、期末テストは彼氏のおかげで赤点なしで何とか終えた。

 そしてフタメは、私と同じ学校に、正式に日本人として通うことになった。

「アサミ! 帰ろう!」

「うん!」

 珍しく彼氏と帰らず、フタメと共に歩く私。

 栃木県佐野市が気に入ったらしく、周りの景色を見ながら、フタメは言う。

「タイガードは無くなったけど、ここの景色もいいよな」

 フタメの表情は、どこか寂しそうだった。

 国を、家族を、想い人を奪われた彼女。

 一度は道を誤り、私に拳を振るった彼女。

 そんな彼女は、何を思っているのか私にはわからない。

「私さあ、思うんだ。もし、時間が戻ったとしたら、皆を守りたいって。

誰も死ななくても良い方法を考えて、何とかしたいってさ」

「フタメさん・・・・・・」

 父の形見と言っていたゴーグルを着用し、溜息一つ。

「じゃあ、帰ろうか。私達の家に」

「だねッ!」

松野心夜です! 約半年続いた汝は裏切り者なりや?3も最終回を迎えました!

続編の予定は今の所ありません!

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