第十一話 Blue flame of resurrection
国民からは甘いマスクなどと言われているがね」
それはどうでも良い情報な気がするけど・・・・・・。
「上の階に進みたければ、我を倒すしかないぞ」
セイリューは剣を抜く。
私も拳を握る。
敵もアビリティを使えるかどうかは分からないが、それを考える余裕は無い。
最初に駆け出したのは私だ。
私がゲームで編み出した拳技の一つ。右手の手刀による右薙、左拳による三連続の刺突、そして右腕の上段斬り。オリジナル技《右重左軽》。
これは全て防がれてしまった。
「軍人でも無いただの人間にしては中々やるな。
次は私の番だ」
両手で構えた敵の剣が淡い青に変化し、そのまま飛び上がって唐竹割りを私に向かって放つ。その剣を右手の籠手で受け止める。
だが。
剣の光が消えない。
それが何故かは、すぐ明らかになった。
僅かに、水が噴き出すような音が籠手と剣の間から聞こえる。
そして剣から、膨大な水流が発生した。
「なにッ!?」
その水流を回避することなど出来なかった。拳と剣の間から発生した水流は巨大な波となって私を押し流し、壁に激突する。
よろよろと立ち上がった私の近くに、もう水流は存在しなかった。
いるのは、青い長髪を持つ剣使いの青年のみ。
バックステップしてしゃがみ、右手で手刀を作り、そのままバネのように跳躍する。オリジナル技《後退突》。
右手を覆っていた炎が激しくなり、そのままそれを青年の胸に打ち出す。
「らァァァァッ!」
第十一話
結果。それも剣で防がれた。
「ふっ。我はシジン様が選んだ四天王が一角、セイリュー。我の剣で阻めぬものなし」
「くっ・・・・・」
勝てるのか、こいつに。
いや、勝てるかどうかじゃない。
私は勝ち進んで、フタメさんを助けなきゃいけないんだ!
「うおおおおおおおおおッ!」
刹那、私の体に変化が起きた。
私が最初のデスゲームで経験した事と同じものだ。
両拳の炎が、青く染まり、激しく燃えた。そして体は、青い光に包まれる。
「ほう。貴様もその力を操れるのか。
ならば、私も行くぞ!」
セイリューの剣から膨大な青い光が放たれた。青い光はやがて、一つにまとまり、変形を始める。
龍の形に変形した青い光。
「喰らえ! 青龍之海!」
セイリューの叫びと同時に、龍は私に襲いかかる。
「止める! 青炎之拳!」
今自分で付けた技名を、声に出して叫ぶ。
剣山のように鋭い光を放つ青き炎を、青い龍に向かって叩きつける。
「うおらァァァァァッ!」
青い光で出来た龍の右手の爪が、私の右拳と激突する。
そこから激しく、火花が散り出す。
負けない。
負けてたまるかァァァァァッ!
青い炎が、信じられない程巨大化し、水で出来ている青い光の龍を飲み込んだ。
「何ッ!?」
そして、私はセイリューに接近し。
「最強打撃!!」
青い炎を纏う、必殺の一撃をセイリューに叩きつけた。
「ぐあああッ!」
セイリューはそのまま、黒い影となり爆散した。
「はぁ・・・・・はあ」
この辛い戦闘が、あと三度も続く。
だけどやるしかない。私はすぐに、次の階目掛けて駆け出した。
松野心夜です。久しぶりの投稿+雑クオリティですみません。
色々な事があり、これをなるべく速くボス戦へと運ばなければならないので、こういう事態が起きてしまいました。
次回も、四天王との対決です。気長にお待ち下さい!




