危機と裸族
久しぶりなので、ふざけています。
テンポ崩したくないので普段のしゃべり言葉のままで、読みにくく目障りでしょうから、読まないでいただきたいっ、とせつに思います。
さぁ、閉じましょう。
裸族宣言をしたわしら、相手は何者なのか伺い知れぬが、一緒に来たそいつは云う。だからわしも反応した。
元いたところは、20~30m幅で高さは6mはありそうな土が盛り上がっている。わしらが離れてからだとして、間一髪ってことか。
「「あっ、誰か来た」」
まず一人、西洋の昔話に出てくるような、一般町人な格好をしているが、その身軽な動作に違和感があってうさんくさい。続いて二人目、三人目と続き10人ほどの身なりが統一されていない集団だ。
そいつらはわしらの身長の倍はありそうだ。
わしらはといえば、今は五体投地で詳しく比べられないが、同じぐらいだったかと。
まっぱだったので判ったがナニがなくてスジが見えたのでこいつは女だ。パイパンだった。見たのはは一瞬だぞ。凝視していないから不快に思われてないと信じたい。
残念だがわしは欲情しなかった。こんなときだからとかではない。確かに顔はロリフェイスで可愛さのなかに整った美さがあり、奇跡の美形だと認めざるを得ない。
残念なのは耳と体躯の比率だ。なんか異様に縦に長くとんがっている。スタートレックの副艦長みたいにね。そして頭でっかちで、くびれのないぽっこりお腹に短めの手足でまるで成長していない幼児ではないかっ。ふっ、それではマイサンはピクリともしないぞ。
さて、大男達は最初の一人以外は、仕立てのよいものを身につけている。中には胸当てとか帯剣をした戦闘職、役人だとかの雰囲気のものまでいる。
中の一人が棒を片手になにかうなりはじめて両手を挙げると、隆起していた地面がほぼ平らになり、4~5人がキョロキョロと何かを探しに入った。
誰かが大きな声を出した。そいつだろうかドンゴロスみたいな粗布を持って一人が役人風に近寄って差し出した。おそらくわしらが身につけていたものだろう。
一番偉そうにして指示を出していた大男は、受け取ると裏返したりして見ていたが、すぐに通常の何倍もの大きな犬を連れてやってきた大男に渡した。たぶん犬の調教師だな。
その犬の調教師は、犬に嗅がせてから『ゴー』とかの合図を出したようで、犬がトコトコといったペースで地面を嗅いで回っていたが、何度か立ち止まり頭を上げてキョロキョロしてから地面に鼻を近づけるが一向に見つからないようだ。
見つけてから、素手で持ってたわけで匂いが混在してるわな。
調教師は後から届られたもう一つの粗布を嗅がせて再度『ゴー』の合図を出した。犬も渋々と云った足運びで地面と周囲を交互に確かめながら移動していたが、わしらの隠れている茂みの方を凝視し始めた。
ゆっくりとだが軽快にやってくる。
「ちょっとやばそう」
「だね・・・」
わしらはゆっくり後ずさりでより奥へと進んだ。まっぱだからブラブラしているナニを見られるとブザマ過ぎるなと隣のブサイクに遅れまいとスピードアップするとあっちも加速しやがったので、ついムキになり・・・結構奥までやってきた。といっても草木に隠れているとはいえ、大男達のいるところはまだ見えている。茂みに入る少し手前に電柱ほどの太さの一本の木が邪魔なぐらいだ。
駆けるでもなく歩くでもなく犬は近づいてくる。
大男の何人かは距離を置き犬に連なる。
くっ、こっち来るんじゃねーよ。
雑木林に入る手前にある一本の木の近くで止まり、その根元を嗅いでからわしらの方に視線を向けた。
見つかったのか?
鼓動が早く<掌が湿っぽくなった。
隣のヤツは金髪碧眼で異様に耳が細長くていわゆるファンタジーとかで云うエルフだ。まっぱなのでエロフと言っていいだろう。もし捕まったりして、あーんなことやこんなことや、夜想曲なことをされたりするんじゃないかと思うと。女騎士さんを希望したいが、・・・・横を見て喉がゴクリと鳴る。あっ視線が合った。まずっ。
犬が片足をあげ用を足すと、尻尾を振り調教師の下へと帰って行った。大男達は落胆しエライさんらしい大男へ報告をしに行った。
「行ったみたいやな」
「ふぅ、一時はどうなるかと思ったぞ」
「二時にはパンケーキを焼いて・・・」
「三時に喰う」
〝一時〟のキーワードに順次続けていくわしのネタを拾うとは、やりおるわい。
立ち上がりながらパンパンと膝のあたりを叩いて汚れを落とす。フリ。
「あいつら、わしらを探しょったんやろなぁ」
「ほんな感じやったな」
「んで、あんた誰っか、まずココどこ?」
「わしはわしや。しかしながら〝ここは誰、わしは何処〟とな」
「いわゆる異世界召喚ものに乗っかった形か」
「おそらく」
「変なとこへ呼ばれてしもたみたいで」
くっ、〝下ネタみたい〟と聞き間違えたフリしてボケてみたいな。いや今はやめとこ。
「たいてい基本は、魔方陣が下にあってお姫さんおるよなぁ」
「巻き込まれモンでもそのパターン多いよなぁ」
「チート、ステータス、伝説級装備とか・・・・どないなっとるんやろ」
「わしら失敗のパターンやろか。呼び出し場所に先にあいつら来とかんとあかんやろ」
「そおや。お出迎えもしてくれとらんうえにあんな大男よこすやありえんわ」
「まずは、お互いの確認とはよ心配事を解決していこか」
会話パートは、書き始めた頃はどちらか判別できるようにしていましたがどっちがドットかわかんないでしょうけど余り重要ではありません。めんどになったからでなく当人達が気づいてないだけでどちらも〝わし〟ですからーーー(笑)
『H,WW.』は和解できて了承が得られれば再度掲載のもあるかもしれません。