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―入学式前日―1


寝坊して急いで投稿したので文章グダクダです。

なので後で書き直しするかもしれません!

「俺、あの日以来ずっとお前の事が気になってたんだ」


私の目の前の金髪碧眼の美少年は言った。


ねぇ、あの日ってどの日?



“彼は私の前に跪いて、その瞳で私のことを熱に浮かされたように見つめてきた”

「でも、今日やっと分かったよ。俺、お前の事が好きだ」


…浅はかだな、君の恋心。気付いたその日に告白だって?美少年だからってすべてが上手くいくと思うなよ。



「嘘っ…!私も、ずっと前から好きだったの。嬉しい…!」


…おいおい主人公。そんな安っぽい言葉で満足できるの?そんなお決まりワンパターンなセリフ、全国各地で大安売りしてるぞ。


“私は目の前に跪く彼の首に手を回して言った”

「ずっと、一緒だよ…?」


………愛が重いよ、主人公。


“そして彼は私の頬にそっと触れ、その端正な顔を近づけーー”「なぁ、遙。お前なにやってんの?」


そんな、これから始まるであろう、ラブラブイチャイチャなシーンをぶち壊す、心地よい、しかし冷ややかで少し焦りの色を含んだような声が聞こえてきた。


声がした方に顔を向けると、部活動のお別れ会とやらから帰ってきた幼馴染みが驚愕の表情で立っている。



それが面白くて少し微笑みながらさも当たり前ですよ?といった感じで言ってみた。

「見ての通り、乙ゲーだけど?」



その言葉を聞いた(しずか)は、青い顔をして、バタン!と効果音が付きそうなほど勢いよく倒れてしまった。


勝負あり。

いや、別に勝負なんてしてないんだけど。




▼▼▼




「本当に、そういうのには一切興味は無いんだな?」


ほんの少し前まで、倒れていた静はまだ血色の悪い顔をしているけど、落ち着いてきたらしい。

極めて冷静な声で聞いてきた。


流石、クール系天然ヤンデレキャラの静君だ。

立ち直りが早い。


「本当だって。今までだってそんなのに興味なかったでしょ?私」



「じゃあなんでこんなものしてるんだよ」


と言って静はいまだイチャラブシーンに突入する前段階でフリーズしているテレビの大画面に写し出された金髪碧眼イケメンを指差した。




ちなみに今私がしているゲームは『教会で愛を囁いて!』というなんともふざけたネーミングの乙女ゲームだ。

王道という王道をつめこんだようなゲームで、食パンくわえて走ってたら曲がり角で美少年とぶつかったり、学校の言い伝えに従って教会で告白されたりするような、そんなゲームである。



「なんでって…予習?」



「予習ってお前、高校デビューでも目指してるのか?」


「んー…まぁ、そんなとこ?」

私は二人用のソファーに横になって嘘の答えを返した。


飄々としている私に対して、静は苦虫を潰したような顔になる。


いいじゃないか。たかがバーチャルで恋愛しようとしただけじゃん。


私だって前世で乙女ゲームしてたけど、別に好きって訳じゃなかったし、今でもそれは変わらない。


じゃあ、なんで高校の入学式を明日に控えた私がこんなものをしているかというと…。


いつの間にか私のソファーに馬乗りになる形に移動してきた静は言った。




「俺がいるのに、どうして?」




原因はこれだ。



【豆知識】


『教会で愛を囁いて!』にでてくる教会。

実は学校から8キロ離れてたりする。


しかも言い伝えの内容が『卒業式が終わった後、教会で告白すると二人は永遠に結ばれる』なので、卒業式が終わった瞬間、主人公走る走る。

その後を追いかけて攻略対象走る走る。


実はスポ根ゲームだったりする。嘘だけど。

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