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―オリエンテーション宿泊―2

長らくお待たせしました。

でも後でまた話を追加するかもしれません。

あしからず。

今回、同じ班になった陵ヶ峰紅毅(りょうがみねこうき)君。

彼は言わずとしれた攻略対象である。


主人公の攻略対象の中で一番良心的な彼。

属に言う元気系癒しワンコキャラである。


大きな瞳に身長162㎝と、他の攻略対象たちに比べ、小柄な身長。明るい金髪(地毛らしい)で、顔に似合わず剣道の全国区である。

主に年上の女性に人気があるらしい。

実際、前世でもそうだったな…。


私の親友がよく鼻血出しながら陵ヶ峰君の魅力を力説していた。


顔半分を血で真っ赤に染めながら「紅毅たんぎゃーわーゆぅーい!!」なんて言っていた。

怖すぎる。



ま、まあそれは置いといて、彼には一つ年上のお兄さんがいるらしく、優秀な兄にコンプレックスを抱いている、という何とも王道な設定なのだ。


兄と比べられ、ストレスの溜まる日々。


そこに優しく声をかけてくれた主人公に惹かれ、粘着性の強いネチネチ系ストーカー男子に生まれ変わっていくらしい。


彼のルートでは基本的に一般人が死ぬことはないが、最終的に彼も主人公も死んでしまう。

主人公を殺した後、自分も死んでしまったのだ。




そんなストーカー君になってしまう前の彼はスポーツ万能で、成績はまあちょっとアレだけど、優しく、男女問わず好かれる良い子なのである。


しかも美少年だからお姉さま方に可愛がられる。

この前わざわざ陵ヶ峰君が所属している1年3組の教室までやって来た上級生の女の先輩に揉みくちゃにされているのを目撃した。


先輩、よくやるなーなんて感心して見てたら、暫くして髪の毛ボサボサでシャツはしわくちゃの陵ヶ峰君がやつれた顔をして女先輩集団から出てきた。


彼、3歳くらい老けてたよ。

しかもよく見たらシャツが第4ボタンくらいまで外されてたよ。

彼女達はどこまで触って帰ったんだろうか?


…特に羨ましいとか思ったりしないけど。

……ほ、本当だからね!?



しかし、いくら性格が良いからと言って、ただでさえヤンデレ化進行中の静もいるのにヤンデレ予備軍の彼と一緒にいるなど、命がいくらあっても足りない。


まだヤンデレに目覚めてないからいいものを…。



大体、なぜクラスの違う彼と一緒の班になってしまったのか。


それに私は少しだけ覚えがあった。

ゲームでの展開も同じだったはずなのだ。


確か、3組に一人陵ヶ峰君が余ってしまったらしく、主人公と同じ班に入る、という展開だった。


なんていう乙ゲー展開!


それをダメ教師こと、椎葉先生に詰め寄って訊ねると、やはり3組に一人余りが出たらしい。


だから4人しかいない私達の班に入れれば丁度よくなるんじゃね?という3組担任の提案で決まったそうだ。


あれ?ひょっとしてこれ出会いイベント?


な、なんてことしてくれるんだ!3組担任!

ハゲかかっているくせに!その波平ヘアの残り一本しかないてっぺんの髪の毛も抜けてしまえ!


そう心の中で叫んでも現状がどうこうなるわけでもない。


そして自己紹介もそこそこに地獄のクッキングタイムがやって来たのでありました――。







『陵ヶ峰紅毅』※名前変えました


ゲーム内の純粋系担当。その容姿から年上からの人気が圧倒的に多かった。ヤバイ人達から人気が高かった。基本的にそういう人たちは「紅毅たん」と呼ぶ。紅毅たん、危うし。

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