製作秘話
今回はキャラクターの製作秘話です。
物語ではありません。
別に見なくてもいいという方は次回までお待ちください。
違った形で書くと宣言しましたが、これは物語ではないので除外してください。
・白嶺陽奈
この小説の主人公です。始めから陽奈という名前が着いていました。
名前に関しては皮肉や意味がしっかりと付けられております。
『恐怖』という暗いイメージを持つ者であるのに名前と性格は太陽な、敢えて逆方向をとる形にしました。
また『陽』という漢字は男性を指しますが陽奈は女性です。奈、には反語の意味が含まれていて、「男であろうか、いや男ではない」、という意味ともとれます。
また、陽奈は妖怪の祖、つまり原初ともいうべきでしょうか。そのために陰(性別)と陽(名前)を組み合わせた、というのもあります。
『白嶺』という名字ですが『はくれい』の当て字でもありますが、ハクレイ酒造様に同名の商品があります。ちなみに米酒。
また、『ヒナ』という音はかわいらしいという意味と幼いという意味を持つ『雛』と掛けてあります。
髪の毛や目の色が変わるのは、何か目に見える変化が欲しいと思った時にドラ〇ンボー〇を見まして……、色は名前に合わせましたが。
本当は陽奈を、ちゃん付けで呼ばせたいんですよ。でもそんなキャラがなかなかいませんから……。
能力ですけど、最初は何でも出来る形にしようかと思いました。『あらゆるものを創造する』だとか。
それだと近代兵器作って一方的虐殺なども可能ですから、それはそれで楽しいかとは思いますが、蹂躙と毒殺で、はいおしまい、では面白くありません。
ではどうしたか。
そこで経験値です。物事経験なしに成功するのは困難です。だから面白いんです。ただ何でもありの最強にしてしまうと紆余曲折が少し減ってしまうかと思いました。そこで最初から何でもする事が出来ない、つまり工夫が必要であったり困難を乗り切らないといけないようにしました。
ですから陽奈は最強というよりはチートです。何でも出来るようになる可能性はあるけれど全ては陽奈次第です。
ちなみに陽奈が子供っぽくなるポイントは決まっていますが、それはまた別の機会に。
・紅蓮
若干天然の入った鬼を作りたかったんです。特に名前には意味がないです。
実は結構重いキャラであるのに設定は特に長くないんです。
ちなみに鬼としての身体能力は歴代最強だけど頭が歴代最弱なので。
まあ、その程度です。
・都
紅蓮とは対称的に理知的にしました。あと陽奈の保護者みたいな存在を、と思いましたが……、何で殺してしまったのか……。
まあ、冥界にいますが。(やっぱり死んでますね)
彼女の能力はある意味チートです。武器(兵器)限定で霖之助の上位互換です。名前と使い方と技術が付与されます。
少し勇儀と被るんですよ、キャラが。口調を姐さん風にしたら勇儀ですからね、ぶっちゃけますと。
・錦六花
急遽作られた幻想郷で最初の異変の犯人です。
雪女を出したかったのと、時間稼ぎです。
こちらは名前について考えてあります。
『六花』という言葉は雪を意味します。私は更に雪にはかわいらしいイメージを持っています。
また、自然の厳しさを形にしたものでもあります。雪崩や吹雪で遭難、屋根から落ちて来た雪で圧死、凍結した雪で滑って転んで、という事故も毎年あるんです。
時に残酷な面も妖怪にはぴったりなのでは、と思って雪の異名を用いました。
『錦』は特に意味はありません。
しかし、由来はあります。雪女の伝承が新潟県の現在の小千谷市にあります。そこで小千谷市のものを用いる事にしました。
小千谷市には新潟銘醸株式会社様の本社があります。そちらの商品に『越の寒中梅 山田錦』がございます。山田錦は米の品種ですがお酒の名前にも使われているので、まあ、いいか、という感じで拝借致しました。
余談ですが、新潟といえば米ですが、やはり新潟出身ですので旅行先などのご飯は少し劣って感じてしまうんですよ。
・白嶺界人
陽奈の旦那です。
『白嶺』は前述通りです。
『界人』には世界(陽奈)と契りを結ぶ人、という意味合いを込めました。
再登場の現時点ではありません。
彼の両親は幼い界人がいるのにも関わらず二人で妖怪退治に行ったきり、という設定があったはずなんですが……、スキマの奥底に吹き飛んだようです。
・白嶺知佳
陽奈と界人の愛の結晶(笑)。
半人半妖ですのでステータスがおかしい事になっていますが、界人という熟練の霊術使いと陽奈というチートな原初の妖怪との子供ですので、そこらの妖怪よりは遥かに強いです。
また、知佳の時に博麗の妖怪には容赦ない性格が表れ始めます。
ですが、無惨にもルーミアによって心を闇に呑まれてしまいました。
・上白沢智音
ハクタクです。慧音同様のポジションにいます。
名字は慧音同様にワーハクタクをもじっていますが、彼女は純粋なハクタクです。
名前には知恵を意味する『智』を用い、残りは慧音に合わせました。
言わずもがな、慧音の親族にあたります。これは気付いていたかと思います。
彼女が半分ハクタクであるならば……、これ以上は書けません。