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【0−1】秋の魔女

シエナはもう一度生まれ変わった。 次は忌み嫌われた秋の魔女ではなく、人々に愛される春の魔女に。過去のことなんて忘れましょう、今度こそ自分の思いのいくままに生きていくの! でもどうして、あなたもいるの?最愛の冬の魔法使い、私を裏切った魔法使い。私を愛している? 嘘でしょう。もう二度と騙されない、新たな魔女の選択の物語。

 

 ----いつからだろう秋が嫌いになったのはーーー


 夕暮れ時、陽が落ちて、最後の日差しが差し込む部屋でシエナ・マーヴィンは静かに息を引き取った。

自らを象徴する魔法、秋の魔法を最後まで忌み嫌いながら。


 春、夏、秋、冬、それぞれの季節を司った魔法士が住む世界エルドラ



  魔法が大好きだった。村の人たちの小さな生活魔法にさえも心が踊った。愛する両親のもとのびのびと暮らしていた私は、早く魔法が使えるようになりたいなぁなんて、希望に満ち溢れた未来を想像していた。青々とした空、広大な大地、まだ見ぬ魔法のある世界を旅することが私の夢だった。


「春」は優しい、人々に癒しの新たな風を運んでくれる癒しの魔法。優しい母が使うこの魔法は私も大好きだったし人々の喜ぶ姿がいつも近くにある。


「夏」は情熱。火・雷を使った攻撃的な魔法だけれど、人々を守ってくれる魔法。とても力強くて、いると心の支えになってくれるような頼もしい魔法。


「冬」は沈黙。氷・水・時・そして封印の魔法。彼が使っていた、見るものの心を奪う、冷たくて美しい魔法。


そして「秋」は封印・秩序・収束の魔法。線を引き空間を成す。害を隔離する魔法。表向きはそうなっている、知らなかったのだ。◾️◾️の魔法だとは知らなかった。12歳まで、あの日属性鑑定の日に私の全てが終わり、秋の魔女としての人生が始まった。






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