表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『神様、私を「物語の主人公」にしないでください。』

作者:お試し丸
「主人公」は、常に物語の中心にいる。でも、その中心にいるってことは、誰かの筋書きの上で踊らされてるってことだ。

高校生の鏡夜みつきは、ごく平凡な日々を送っていた。はずだった。

ある日、彼女は自分が読んでいるネット小説に、自身の日常やクラスメイト、さらにはまだ誰にも話していない秘密までが克明に描かれていることに気づく。その作者は、葦原零士というクラスの陰キャ男子で、彼の書く物語の主人公は、どう見ても鏡夜みつきだった。

「なんで私の人生を小説にしてるの?」

「いや……だって、君が一番面白そうだから。」

零士の言葉は、みつきを深く動揺させる。まるで彼が、自分の人生の脚本家であるかのように振る舞うからだ。そして、その小説が現実を侵食し始める。書かれたことが現実に起こり、書かれなかったことは誰からも忘れられていく。

このままでは、零士の描く物語の結末に、自分の人生が吸い込まれてしまう。みつきは、自分の人生を「他人の物語」として終わらせないため、"作者"である零士に挑む。これは、自分の人生を取り戻そうとする少女と、世界を「物語」として捉える少年との、虚構と現実を巡る戦いの記録。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ