弾丸ハント 第二話 Training for a dream
登場人物
手弾 零 主人公 元高校二年生 ハントバスターに所属 イニシャルS
幹 定井 零の友達 イニシャルM
手弾 寿郎 零の父でありハントバスターに所属していた。現在は消息不明イニシャルJ
佐加 終生 零達のコーチのコーチでありハントバスター2級 イニシャルK
飛花 切 ハントバスター試験で出会った零たちの友達。いつか世界を旅するのが目標。イニシャルH
~あの事件から七年と二か月がたったころ~
S「ふ~、キッツ。」
俺はハントバスターになるための試験合格に向けて、仮校舎で勉強をしていた。
M「おい、大丈夫か零。それじゃハントバスターになれないぞ。」
S「うるせぇ!」
そんな会話を定井しながらトレーニングをしていたある日、コーチが対人戦訓練をしようと言い出したのだ。
S「コーチ、対人戦訓練したところで意味がないんじゃないですか?」
K「いや、そうとも限らないぞ…とにかく!銃は同じタイプのBBガンを渡す、ルールはサバゲーと同じだ。反論は受けられない、やるぞ。」
仕方がない…やるしかないか。
S「先生、自分は誰と戦いますか?」
K「そうだな…切できるか?」
H「はい、一応できますが…」
今、返事をしたのは切という人だ。成績はとても良く、俺こと零は勉強に特化しており、定井は銃の腕に特化しているが、切はどちらもこのクラス一であり皆のあこがれの的だ。
S「先生無理です、勝てません。」
K「いや、やれ。」
S「はい…(´・ω・`)」
そんなこんなで始まってしまった。
K「おい、試合が始まる前に銃を交換しろよ。」
S「はい。なぁ切、お前の銃ってなんだ?」
H「ああ、俺の銃は簡単な作りのマシンピストルだ。」
S「なるなる、俺はオートローディングライフルだ。」
H「分かった。じゃあやろう。」
始めるか、作戦はこれだ。俺の銃、オートローディングライフルは火薬の力でずっと打ちつつげることができるので距離を離して打ち続けたほうがいいはず…
S「行くぞ!くらえ。」
そう言って、俺は打ち続けたが全ての球が切のピストルによって撃ち落されてしまった。
S「さすがだな、マシンピストル。」
H「まあな。」
この、マシンピストルは連射と単射を切り替えて打てるようにしたピストルで、普通に使う分ならサブマシンガンみたいなものなのだが、単射は正確さがすごく、切はそれを普通に使いこなしていた。…まったくとんでもない奴だな。だが、この作戦には一つ弱点がある。その弱点を突くしか俺に勝ち目はない。
S「これでどうだ。」
そう言って俺はさっきと同じように球を打った。しかし、それも撃ち落されてしまった。
H「あきらめろ、お前は俺には勝てない。」
S「だが、お前も俺には勝てない。」
H「はぁ?どういうことだ、負け惜しみを!」
そう言って連射モードに変えてきて、一気に銃弾を連射してきた。…だが、ここまでは計算通り。俺はその銃弾を近くの木に隠れてやり過ごすことができた。
H「ち、銃弾切れか…」
マシンピストルはもともとピストル、つまり銃弾の装填数が少ないということ。連射したらすぐに球がなくなる。…これのチャンスで終わらせる。
S「挑発に乗ったお前の負けだ。」
[チュン」
そう言って俺は一発だけ弾丸を当てて、このゲームに勝つことができた。
H「…はぁ(*´Д`)、お前強いな。怒りやすいのが俺の弱点だったということか。」
S「そういうこと。…だが、一回限りの戦い方だなこれは。コーチ、終わりました。」
K「勝ったのは零か…零、いったんこっちに来てくれないか?見せたいものがあるんだが。」
S「はい‥?」
そう言われてついていくとそこには様々な武器が置いてあった。
S「凄い…先生、どうして自分をこんなところに?」
K「それはな、お前に言いたいことがあるからだ。」
何だろう…もしかしてこの武器の中から何か好きな武器をもらえるとか?…まさかな。そんなことを思いながらにやにや知っていると先生が~
K「なぁ、お前の父親のことなんだが‥」
なんだ、父さんの事か…
S「父さんがどうかしたんですか?」
K「それがな、お前の父親が研究していた森の事なんだが…」
森、あの事件の森の事か。確かに昔あの森について研究していたといっていたっけ?でも、俺には何も知らせてくれなかった。…あのドラゴンの事も。
S「すいません、自分はあの事件の事しか知りません。」
K「そうか、つらいことを思い出させてしまったな。すまない…」
まあ…
K「そこでだ。お前の未来に投資してみたいと思うんだ。」
S「‥‥え、どういう事ですか?」
K「いや、つまりこの中にある武器を一つくれてやるってことだ。」
ヨッシャー、来たー!…とは言ったものの、この中にある武器はどれ一つとしてみたことがない武器で、俺にはどの武器もかっこいいという事しかわからなかった。
S「あの~これ、どれがどういう武器何ですか?」
K「俺もよくわからんからどれか好きなの持っていけ。」
それって、在庫処分ってことか…残念。
S「じゃあ適当に、これで。」
俺がとったのは、アーマーチェーンという名前の武器で、腕にはめてボタンを押すとそこからチェーンが発射、そして近くの壁に着くと自動的にロックされてそこに引っ張られる仕組みらしい。
K「武器もとったみたいだし、帰るぞ。」
S「はい。」
…そう言われて俺は帰っていった。
~~~八か月後
M「あ、零~、どうだったか?」
S「まぁ、一応受かったよ。」
M「おめでとぉ」
S「そっちはどうだったお前は?」
M「俺は勿論受かったぞ。」
どちらも幸せに終わったなぁ。そんな会話をしているとコーチが突然…
K「それじゃ、今回の受験で受かった奴ら来い。」
と言い始めたので、俺たちは呼ばれるがままに先生の元や向かった。
K「よし、ここにいる者たちが受験に受かった上位七名だ。誇っていいぞ。」
ヨッシャー…てか、そもそもここの学校生と少なくね?…ここの七人に入ったのは俺と定井、そして他は知らない五人だった。
S「定井、他の五人のこと知ってるか?」
M「確かに・・俺も知らん。」
まぁ、俺たちが知らなかっただけか…そう思っていたのを後に後悔することになる。
To Be Continued
武器紹介
マシンピストル
マシンピストルは、連射が可能なピストルで、サブマシンガンも含む。