狐とご飯
私の友人は空腹魔人である。
いつ何時でも小腹が空いていると言ってお菓子を食べている。最初の頃は毎日食べ過ぎないかと心配していたが、彼の食べ物を頬張る時の表情が可愛いので全部許した。
「金ちゃん、今日は何作ってるの?」
今日も銀は大きな籠を背負って料理場に来る。今日は裏の山に足を突っ込んだらしく髪の毛に沢山の色付いた葉がついている。えーっと、中身は…葡萄と梨と……栗?!
私は「好きでしょ?」と笑っている銀を勢いよく抱きしめた。
「銀大好き!!」
「うん、知ってる」
僕の好きな子は料理が大好きだ。
僕は神力を貯める器が大き過ぎていつも空腹。僕がこうやって元気でいられるのはコンちゃんが作る料理、いやコンちゃんのおかげ。元からコンちゃんの神力が莫大過ぎてそこらじゅうに垂れ流しだったんだけど、僕はその神力を吸収できるからwin-winの関係にいる。料理にも神力が練られているから、運動しても倒れたりしない。コンちゃんは僕が食べ過ぎないよう心配してる、でもその顔が可愛いからいくらでも心配して欲しい。
僕に存在する意味をくれたコンちゃん、
この結界の中で僕がずっと守るから。
よく晴れた長月の日、
小さな狐が元気に鳴いていた。
少々無理矢理閉じました。←(最低なことしてる自覚はあります)
現実の狐は可愛いけど怖いですね、
遠目に姿を見たら無言で全力疾走です。