12_終章_俺たちの戦いは始まったばかりだ!
■著者前書き
こんにちは。著者の上下Kちゅけです。
前回に続いてプロットのみの公開で、今回でこの物語は幕引きとなります。
プロットだけだなんて残念だ、とか…せっかく連載頑張ってたのに勿体ない…なんて声を頂きました。ご期待に添えず誠に申し訳ありません。
冷静になって考えてみましたが、前回と今回のプロットをまともに小説化してたら10〜20話追加しても収まらないボリュームでしたね。完全にペース配分というか構成そのものを間違えていたように思います。小説初執筆だったので、その辺全然分かってませんでした。
今の私にはこのプロットを小説として肉づけする技術も気力もありません。
……。
前書きで著者にそんなこと開き直られても読者さん的には困惑ですよね…以前、元上司にも注意されたのですが、またしても悪い癖が出てしまいました。これ以上は自重して最後の前書きはこれで終わろうと思います。
では著者Kちゅけを取り巻く「前書き」「後書き」の物語の結末が待つ後書きで…またお会いしましょう〜
■もくじ
・01月配信_零章_著者前書き
・02月配信_序章_セレンディピティ
・03月配信_一章_集められた4人
・04月配信_二章_活動開始
・05月配信_三章_デバッグ日誌
・06月配信_四章_やかましいデバッガー達
・07月配信_五章_静かなリターナー達
・08月配信_六章_符合
・09月配信_七章_裏側へ、そしてリーダー交代
・10月配信_八章_ベストカップル・オブ・ザ・ワールド
・11月配信_九章_天国サイドと地獄サイド
・12月配信_終章_俺たちの戦いは始まったばかりだ! ← ◆今ココ
■人物
・イッチ(男/16)
…適合者番号1。忍者。中の人はゲーム好きでアホな男子高校生
・ニコ(女/15)
…適合者番号2。怪力虎男。中の人は町工場の看板娘
・ミミミ(女/26)
…適合者番号3。美人アサシン。中の人はゲームエリートのセレブママ
・ヨバン またはピーポッド、ぴーちゃん(男/35)
…適合者番号4。プリマドンナ。中の人は野球観戦好きな実家住みおじさん
・OG またはおんりーごっつ、ごっつさん(男/?)
…適合者番号5。竜人。中の人は人気のゲーム実況VRtuber
・エンドー(女/29)
…適合者番号0。ゲームプログラマ。宇宙人と疑われて人体解剖され死亡
・ツクモ(男/40)
…ゲーム会社のプロデューサー。政府が手を引いた後レジスタンスを率いる
・ホッタ(男/16)
…イッチの親友。イッチとコンビで漫才師になりたいという夢を持っている
・あめりん(女/16)
…イッチの同級生でカリスマ読者モデル。ホッタのことが好き
・ミカエル(男?/?)
…宇宙人。警備担当。エリート意識高いが、いつもイッチ達にしてやられる
・ラファエル(女?/?)
…宇宙人。人類へのメッセンジャー役。美しくカリスマ性が高い
・ガブリエル(男?/?)
…宇宙人。地球人に同情的な協力者
・プリメイラ(女/25)
…ブラジル人。サンパウロ側潜入チームの美人リーダー。イッチが憧れる
・Kスケット(男/24)
…ゲーム会社を辞めた天才ゲームデザイナー。レジスタンス活動に加わる
・ガビ(女/14) ※15年後 ← ◆NEW
… 正式名はガブリエラ。OGとプリメイラの子。巨大ロボの搭乗員
・ニッチ(男/6) ※15年後 ← ◆NEW
…イッチとニコの間に生まれた子供。巨大ロボの搭乗員
・巨大ロボ “ レジスタイタン ” ※15年後 ← ◆NEW
… 侵略UFOロボに対抗するために作られたレジスタンスロボ
■これまでのあらすじ
・大阪とサンパウロに謎の巨大UFOが出現。何も起こらず20年経過。
・VRゲームを開発中にバグ?で円盤内部への侵入ルートを発見。
・船内に閉じ込められている地球人が多数いることを知る。
・DNA適合人材4人での救出作戦が練られるが作戦中止が決断される。
・ゲーム会社のツクモは決断に納得できず秘密裏に救出活動を引き継ぐ。
・適合者達はレジスタンス活動と知らずゲームのデバッグだと思っている。
・イッチと褐色の美女NPCとの邂逅。
・日系人心理カウンセラー・ガブリエル本田が協力者として加わる。
・VRtuberOGがイッチ達の作戦に乱入。仲良くなる。
・ガブリエルが策を巡らせOGの実況動画とUFOの関連を世間に暴く。
・飲食店に偽装された隠れ家でレジスタンス活動がリブートされる。
・作戦中にイッチが無茶して空間移送されてしまった。
・イッチの長い不在。OGが復帰しリーダーに就任。穴を埋める。
・OGのVR実況が世間の興味を引き、世界的人気を博す。
・一方イッチは空間移送先で褐色の美女と仲間達に助けられる。
・憧れの存在、褐色の美女・プリメイラにお近づきになりたい。
・大阪側では宇宙人代表のスポークスマン・ラファエルが登場。
・OGをインタビュアーに迎え宇宙人の真意と人類との関わりを伝える。
・かつて地球人を導き神と崇められていたという話に信憑性はあるのか。
・イッチは失恋、大阪に戻りUFOとの最終決戦が始まる。
・色々事実が判明する中、突如現れた天才ゲームデザイナーKスケット…
・彼の活躍のおかげ(?)でUFO撤退作戦の成功まであとわずか。
・頑張れ、Kケースケット! 負けるな、レジスタンスメンバー達!
■この章のあらすじ
・おーざっぱにまとめると…
・UFOを撤退させた後の関係者の人生その後
・そして新たなるワクワクするゲームの始まり…
■本文
(事情により本文は割愛、プロットだけを公開します)
・大阪とサンパウロに滞空していたUFOが撤退してから1ヶ月経過
・世間は元から何も無かったかのように穏やかだ
・宇宙人達との戦い…「天国と地獄作戦」はVR中継で世界配信されていた
・途中、実況者であるOGが洗脳されるハプリングが発生
・でもOGペットのミニドラゴンのおかげで客観的な中継が継続されていた
・なので世間は撤退経緯を詳細に知ることができた
・作戦の成功を見届けて数日はマスコミやネットはこのことで盛り上がった
・だがそれもすぐにおさまった。そもそもUFOが現れて20年…
・おもてだった被害はなく誰も気に留めてなかった
・存在感だけめっちゃある飛行物体が存在しなくなった…
・ただそれだけのことだ
◆
・UFO撤退間際に繰り広げられたエンドーの魂救出作戦の顛末
・エンドーは肉体を失い長らく魂だけがUFOに閉じ込められていた
・ツクモはエンドーのために代わりの体としてリスザル・サクラを調達
・しかしエンドーはお気に召さなかった
・「お猿さんは、さすがにちょっとムリ…」とサクラへの換装を拒否
・代わりにイッチの体での同居を希望。イッチ「何でオレ?困ります!」
・エンドー「ベッドの下のアレやスマホの中のソレ、あと…」
・エンドー「ドレやコレのこと知られるの心配してるならもう知ってるよ」
・イッチ「な…何で、そのことを…」
・イッチになりすまして2ヶ月以上生活していたエンドーは何でも知ってる
・エンドーはイッチの体に強引に入り込み二重人格化する
・イッチとエンドーの奇妙な同居生活
・イッチとエンドーとニコとツクモの奇妙な恋愛四角関係
・イッチとエンドーと漫才相方ホッタと換装者あめりんの奇妙な友人関係
・イッチの日常が奇妙だらけになった
・リスザル・サクラはイッチの光学迷彩ペットとして飼われた
◆
・UFO撤退の目的が果たされVR移送によるレジスタンス活動は終結
・代わりに新たな活動…モップアップ活動が開始された
・mop upとは残党狩り、掃討作戦のこと
・大阪とサンパウロには相当数(約1万?)の換装者が潜んでいる
・何食わぬ顔で地球人のふりをして生活している元宇宙人だ
・イッチ達大阪組とプリメイラ達サンパウロ組で換装者を狩り出し掃討する
・リスザル…大阪はメスのサクラ、サンパウロはオスのナルト
・それぞれの体に換装被害者の魂が圧縮データでダウンロードされた
・ラファエルとのボス戦後、撤退寸前のUFOマザーブレインからだ
・1万人程の魂を元の体に戻すことがこの活動の最終目的だ
・モップアップ活動の流れはこうだ
・宇宙人テクノロジーのセンサーで換装者を見つけ出す
・そしてリスザルから照合一致の魂を呼び出し強制換装する
・被害者の魂を元の体へ、宇宙人の魂はリスザルの体に閉じ込める
・被害者が善人、宇宙人が悪人、そんな単純な図式ではない
・そもそも被害者…宇宙人が換装標的にしたのは自殺志願者や犯罪者だ
・そして宇宙人側もガブリエルのように心根が良い者はいる
・モップアップ活動の中で色んな葛藤、色んなドラマが生まれた
・例えばこんなこともあった
・イッチの親友…オタクの理想のような女子・あめりんは実は換装体だ
・あめりんは今でこそイッチや男友達のホッタと仲が良いが昔は違った
・学校の上位カーストに属していて別カーストのイッチ達は眼中になかった
・上位カーストには下々の庶民には分からないプレッシャーや悩みがあった
・自殺寸前のところをUFOに拉致されオタク気質の宇宙人に換装された
・換装後すっかり性格が変わったあめりん
・イッチ、ホッタと意気投合し親友になった
・そんな親友あめりん換装体とモップアップ活動で対峙するイッチ
・色んな想いが交錯する中、強制換装を実行
・元の人格に戻ったあめりんはイッチとホッタの前から去る
・寂しいけど仕方がない…元々住む世界が違ったんだ
◆
・モップアップ活動に従事する傍ら、イッチ達の日常生活は続く
・イッチは高校在学中からホッタと劇場にこだわる本格漫才コンビを展開
・イッチの二重人格を活かしたトリオ漫才コンビで斬新なネタを展開する
・ニコは実家の町工場が再建に成功し自身も技術習得のため工業高校に進学
・宇宙人テクノロジーの解析を始める
・ミミミはその確かな腕前でゲーム実況VRtuberとしてデビュー
・定期的にOGとのコラボ企画を実施し着実にファンを増やしている
・ヨバンは実家暮らしだったが活動で得た稼ぎで独立を決意
・野球愛を活かし元プロ野球選手のセカンドライフ運営会社を経営
・ツクモは引き続きアジトを拠点にモップアップ活動を指揮
・VR活動で得られていた希少金属売却という資金源を失った現在…
・資金調達に頭を痛めつつ相変わらずハードボイルドな日々を送っている
・エンドーが主導権を取っている時のイッチとのデートが心のオアシス
・元警備部長のミカエルも換装体を持ち主の老人に返した
・今はリスザル・サクラの主人格としてイッチと常に行動を共にしている
・そして…
・モップアップ活動で強制換装された宇宙人の魂達
・一旦リスザルの体に閉じ込められるが、そのあとどうなったか?
・ネットゲームの高度なNPCとして雇われ別の人生を生きている
・あるゲームでは街の長老として、また別のゲームでは洞窟の主として…
・閉じ込められ続けるのも辛かろうとのツクモの計らいだ
・決められたプロットに沿っての演技は必要だがアドリブを挟む余地はある
・生き生きしたNPCの演技とリアクションはゲーマーに好評だ
・得られた宇宙人達のバイト代はモップアップ活動資金に充てられた
◆
・Kスケット…元天才ゲームデザイナーはどうなったか?
・公私混同…著者の個人的都合で全く想定外に物語に紛れ込んだ人物だ
・著者が会社をクビになり新人教育としての小説連載が宙ぶらりんに…
・著者はやり場のないフラストレーションを小説にぶつけようと思った
・自分をモデルにした人物を登場させ物語を掻っ攫って台無しにする
・主人公たちを置いてけぼりに自分だけを大活躍させて物語は大団円に…
・そんなプロットを書いてみた。虚しかった…
・次は悪の限りを尽くす醜い人物として描いてみた
・何故か心が少し軽くなった。楽しかった…
・自身の問題点をかっこつけずに素直に見つめ直す
・そのことで洗いざらい罪を告解した気になれたからだと思う
◆
・承認欲求モンスター・Kスケルター。Kスケットの最終進化系
・その前段階には分散型のKスケアリーもいた
・愛されることを知らない、そんなのいらないと自分に嘘をつく悲しい奴
・UFOから脱出目前のイッチ達の前に裏ラスボスとして立ち塞がる
・狙いは手柄を横取り、独り占めだ
・その醜い心を反映したような化け物じみた容姿
・巨大なブヨブヨの肉塊にイッチ達を閉じ込めて苦しめる
・しかし内部から反撃され肉塊はミンチにされる
・肉片が飛び散り元の姿に戻ったKスケットは、ただただ泣きじゃくる
・「おではぁ…せかいぢぅのひとうぉ…えがうぉにぃ…したくてぇ…うぅ」
・迫るUFO撤退のカウントダウン
・ツクモはKスケットの手を引き一緒に脱出させようとするが動かない
・「でもぉ…せかいうぁ…おでうぉ…ひつよぅとぉしてなくてぇ…うぇぇ」
・号泣するKスケット… UFOは亜空間航行に入る寸前…
・メンバー達はギリギリVR移送で脱出、彼は置き去りにされる
・そしてこれが新たなる火種となるのだった
◆
・「天国と地獄」作戦から15年経過
・モックアップ活動は地道な活動の結果、大方終局を迎えつつある
・15年… 長い歳月を経て元メンバーの日常も大きく様変わりしている
・イッチとニコは複雑な四角関係を乗り越えて8年前に結婚
・息子のニッチ(仮名)は6歳だ
・イッチとホッタの漫才コンビは3年前、劇場閉鎖と共に解散した
・ホッタはVRtubeバラエティ番組の放送作家として活躍している
・そしてホッタの妻は女優となったあめりんだ
・イッチはと言うとニコ一族の婿養子に入り、ニコの会社でブラブラしてる
・下町インダストリー(株)…ニコはその会社のCEO兼研究開発博士だ
・高校在学中に宇宙人技術からヒントを得て画期的なネジやナットを発明
・東大阪の町工場を世界企業にした
・ミミミはゲーム実況VRtuberから転身しVR冒険家になった
・ファンはVRで冒険家?と最初はその転身を訝しんだものだ
・しかしいざ配信されると人々は娯楽と学術の新融合に魅了される
・新しいVR実況の形として注目を集める存在になりつつある
・ミミミの新しい挑戦を支えるため夫は経営していたベンチャー事業を売却
・3人の子供達と共にミミミに同行しVRで 冒険家族を楽しんでいる
・ヨバンは順調にセカンドライフ・マネージメント会社の事業を拡大
・プロ野球選手だけでなくスポーツ界全体やプロゲーマーのケアも始めた
・更に一般の定年退職者までマネージメント対象を広げて展開している
・人生百年時代に人が幸福に生きるため必要な事業の先駆けとなっていく
・プライベートでは6年前にツクモと同性婚した。事情は複雑だ
・10年前、複雑な四角関係に終止符を打つべくエンドーがイッチから卒業
・代わりにヨバンがエンドー人格の同居を受け入れた
・昔ピーポッドを受け入れたよしみだ
・ヨバンの体のエンドーとツクモは順調に愛を育む
・エンドーを全面的に受け入れツクモといちゃつかせてくれるヨバン
・エンドーもツクモもヨバンの度量の深さに感服し彼への愛情を深くする
・ヨバンも2人に幸せになってもらいたいし2人が好きだ
・そういった経緯を経てヨバンとツクモ(とエンドー)は結婚に至った
・みんなが色々変化する中、元UFO警備部長ミカエルは変わらない
・リスザル・サクラの中にいてイッチの光学迷彩ペットをしている
・ペットと言っても実際は立場に上下はない。そこには友情がある
・そんなミカエルがUFOからの亜空間通信を受け取った
・UFOが地球を再侵略しにきたのかと身構えたが違った
・それはミカエル宛の元部下からのSOS通信だった
◆
・SOS通信に至る顛末はこうだ
・15年もの亜空間航行の末、UFOが母星に帰還
・UFOは着陸寸前に巨大戦闘ロボに変形、母星への敵対戦闘行為を始める
・ロボに変形…そんな機能は無いはずで母星住人達はパニックに陥る
・ロボ内部の乗員にとってもこの行為は想定外で状況が飲み込めない
・調査を続けた結果、Kスケットによるハッキングが原因と判明
・乗員はKスケットをUFOから追放すべく策を講じるがことごとく失敗
・数週間のUFOロボによる母星蹂躙を経て地球へSOSが送られた
◆
・SOS通信を受け取ったミカエルから情報を得てツクモがメンバーを招集
・地球人Kスケットによる他惑星への侵略的行為…
・15年前に彼を置き去りにしたことが招いた事態と言える
・宇宙人のレジスタンス活動に協力することを決定する
・長らく稼働させていなかったVRスキャナゲート
・その改造にニコが着手し亜空間通信によるVR移送を実現させる
・これにより瞬時にUFOロボ内部へ侵入できるようになる
◆
・久々にヒーロー化してのレジスタンス活動
・Kスケットに乗っ取られたUFO内部は危険に満ちていた
・UFOロボ内部での戦いの他に新しいワクワク要素も加わった
・ロボを以ってロボを制す。巨大レジスタンスロボの建造だ
・ニコ博士の設計による巨大ロボ “ レジスタイタン ”
・搭乗員には次世代のレジスタンスメンバー2名が抜擢された
・OGとプリメイラの娘・ガビとイッチとニコの息子・ニッチだ
・ケンカしてない時はシンクロ率抜群のふたりが息を合わせて操縦する
◆
・遥か彼方の惑星で繰り広げられる巨大ロボ同士の激突…
・Kスケットとの壮絶な戦いの火蓋が今再び切って落とされた。
(打ち切りEND / Kちゅけ先生の次回作にご期待ください!)
■Kちゅけの独り言
皆さんお気づきかと思いますが、前書き後書きで活躍した自意識過剰で痛い奴、著者Kちゅけは実在しないフィクショナルな存在です。
本当の著者像は定年を迎えて暇を持て余す元ゲームクリエイター。この1年間、若者の中に飛び込んでなろう小説を書かせていただきました。
きっかけは今年、中2になった孫のなろう小説デビューでした。孫の書いた異世界転生の小説を読みせっせと感想を書くうちに自分でも書けるような気がしてきました。そのことを孫に伝えると、どっちが人気出るかじいじと総合評価ポイントで対決がしたいっ!となって家族の忘年会の場で大いに盛り上がりました。それが約1年前…去年の年末の話で今回の小説連載開始のきっかけです。
じいじが若者になりきってゲーム会社の新人カリキュラムとして小説連載に取り組むのは愉快な体験でした。二十代の多感な時期を擬似的に生き直すことでKちゅけ君から元気を貰いました。
引退しましたがゲーム会社では採用判断する立場でした。これぐらい心のままに、そしてジタバタ必死に人生に取り組む若者こそゲームクリエイターになってほしい…そんな理想像を描きました。
拙い文章からお察しの通り、初めて小説を書いたというのは本当です。忘年会から構想を練り、お正月に9話分…つまり最後の3話を除いて前書き、後書きも含めてノリノリで一気に書きました。そこまで書き進めて残りを書き上げてしまうのが惜しくなって中断。その後秋頃まで他の創作活動したりぼーっとしたりでこの作品は放置。そして1年近くぶりに満を持して執筆を再開しました。
最後は前書き後書きと本文の境界が崩れて物語に著者が乱入、主人公を食ってメチャクチャにしようという構想は当初からありました。それこそがこの小説でやりたかった事です。でも執筆再開後は以前のようなノリは取り戻せず残り3話でどう伏線の回収や各種設定の説明を物語に織り交ぜたものか…途方に暮れました。どうやら一気に書き上げてしまうのが惜しくなって中断したという認識は違ってて、まとめきれない予感があって筆が止まった。それが真相だったようです。
結果…プロットのみの公開という何とも不本意な終わり方になってしまいました。ただこれはこれで小説擬きのこの作品に相応しい結末だった気もしていて描写や台詞が無い代わりに得られた展開の速さ、密度感は結構気に入ってます。
いや、しかしこれは設定や人物を把握しきっている著者しかついてこられない密度感であって、きっと読者さん置いてきぼりな自己満展開でしょうね…。
あーー、何はともあれ連載終了かー。名残惜しいような、無事(?)終われてホッとしているような。
……。
嘘ばっか書くなーっと一緒に会社辞めてインディーゲームを共に準備中の元同期の戦友が言ってるので、この辺りで……またどこかでお会いましょう〜
という訳で…ブックマーク、☆評価をよろしくお願いします~
上下 Kちゅけ(ゲームデザイナー)





