表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/17

11_九章_天国サイドと地獄サイド

■著者前書き

こんにちは。著者の上下Kちゅけです。

色々あって会社を辞めました。一応自主退職ですがクビになったという方が正確かもしれません。

一緒に辞めた仲間とフリーのゲームデザイナーとしてインディゲームを準備中です。


なので、もうゲーム会社の新人カリキュラムの課題としてこの小説を書く必然はなくなりました。

必然がなくなったらやめてしまうのか。

途中で投げ出してしまうのは違うと思いました。


でも、いざ書こうと思っても書けませんでした。

忙しいとかそんな理由じゃなく、この作品に対して心に燃えるものがなくなったというか。

いえ、違いますね。

ケチのついた自分の人生…この小説を連載し始めた頃に思い描いてた未来像、そこから1年も経っていない現在の境遇…そのギャップに心が耐えられない。そんな感じです。


事実上投げ出す形になってしまいますが考えていたプロットだけを書き残して幕引きとしたいと思います。

誠に申し訳ありません。


■もくじ

・01月配信_零章_著者前書き

・02月配信_序章_セレンディピティ

・03月配信_一章_集められた4人

・04月配信_二章_活動開始

・05月配信_三章_デバッグ日誌

・06月配信_四章_やかましいデバッガー達

・07月配信_五章_静かなリターナー達

・08月配信_六章_符合

・09月配信_七章_裏側へ、そしてリーダー交代

・10月配信_八章_ベストカップル・オブ・ザ・ワールド

・11月配信_九章_天国サイドと地獄サイド ← ◆今ココ

・12月配信_終章_俺たちの戦いは始まったばかりだ!


■人物

・イッチ(男/16)

…適合者番号1。忍者。中の人はゲーム好きでアホな男子高校生


・ニコ(女/15)

…適合者番号2。怪力虎男。中の人は町工場の看板娘


・ミミミ(女/26)

…適合者番号3。美人アサシン。中の人はゲームエリートのセレブママ


・ヨバン またはピーポッド、ぴーちゃん(男/35)

…適合者番号4。プリマドンナ。中の人は野球観戦好きな実家住みおじさん


・OG またはおんりーごっつ、ごっつさん(男/?)

…適合者番号5。竜人。中の人は人気のゲーム実況VRtuber


・エンドー(女/29)

…適合者番号0。ゲームプログラマ。宇宙人と疑われて人体解剖され死亡


・ツクモ(男/40)

…ゲーム会社のプロデューサー。政府が手を引いた後レジスタンスを率いる


・ホッタ(男/16)

…イッチの親友。イッチとコンビで漫才師になりたいという夢を持っている


・あめりん(女/16)

…イッチの同級生でカリスマ読者モデル。ホッタのことが好き


・ミカエル(男?/?)

…宇宙人。警備担当。エリート意識高いが、いつもイッチ達にしてやられる


・ラファエル(女?/?)

…宇宙人。人類へのメッセンジャー役。美しくカリスマ性が高い


・ガブリエル(男?/?)

…宇宙人。地球人に同情的な協力者


・プリメイラ(女/25)

…ブラジル人。サンパウロ側潜入チームの美人リーダー。イッチが憧れる


・Kスケット(男/24) ← ◆NEW

…ゲーム会社を辞めた天才ゲームデザイナー。レジスタンス活動に加わる


■これまでのあらすじ

・大阪とサンパウロに謎の巨大UFOが出現。何も起こらず20年経過。

・VRゲームを開発中にバグ?で円盤内部への侵入ルートを発見。

・船内に閉じ込められている地球人が多数いることを知る。

・DNA適合人材4人での救出作戦が練られるが作戦中止が決断される。

・ゲーム会社のツクモは決断に納得できず秘密裏に救出活動を引き継ぐ。

・適合者達はレジスタンス活動と知らずゲームのデバッグだと思っている。

・イッチと褐色の美女NPCとの邂逅。

・日系人心理カウンセラー・ガブリエル本田が協力者として加わる。

・VRtuberOGがイッチ達の作戦に乱入。仲良くなる。

・ガブリエルが策を巡らせOGの実況動画とUFOの関連を世間に暴く。

・飲食店に偽装された隠れ家でレジスタンス活動がリブートされる。

・作戦中にイッチが無茶して空間移送されてしまった。

・イッチの長い不在。OGが復帰しリーダーに就任。穴を埋める。

・OGのVR実況が世間の興味を引き、世界的人気を博す。

・一方イッチは空間移送先で褐色の美女と仲間達に助けられる。

・憧れの存在、褐色の美女・プリメイラにお近づきになりたい。

・サンパウロ側UFOに残るためリスザルに憑依するイッチ。

・大阪側では宇宙人代表のスポークスマン・ラファエルが登場。

・OGをインタビュアーに迎え宇宙人の真意と人類との関わりを伝える。

・かつて地球人を導き神と崇められていたという話に信憑性はあるのか。


■この章のあらすじ

・おーざっぱにまとめると…

・色々事実が判明する中、UFOとの最終決戦が始まる。

・突如現れた天才ゲームデザイナーケースケット…

・彼の活躍のおかげ(?)でUFO撤退作戦の成功まであとわずか。

・頑張れ、ケースケット! 負けるな、レジスタンスメンバー達!

■本文


(事情により本文は割愛、プロットだけを公開します)


・宇宙人の真の目的が判明。UFOは巨大なコンピュータ

・宇宙人はデジタル生命体で実体を持たない

・数万年に及ぶ宇宙航行の過程で肉体の維持を諦めた

・個人の境界も曖昧な知能集合体で言うなればUFO生命体

・あるとき芽生えた生身の体への憧れを叶えるために地球に来た

・神様云々(うんぬん)の話はラファエルのでっち上げ


・地球人をUFOに拉致、魂(知識や人格)を吸い出し知能集合体へ

からになった肉体に宇宙人の魂を換装し地上に降り立ち地球人として暮らす

・これが人類換装企劃(かんそうきかく)

・これまでの20年間で大阪の人口1%(250万に対して2.5万人)程度を換装した

・サンパウロ側でも同等の被害状況が見込まれる

・拉致される人間は自殺志願者や犯罪者など後ろ暗い人間をピックアップ

・換装後は目立たずに暮らす者が多いが稀に人気芸人や府知事など高い地位を得ている者もいる



・ラファエルの神様話のインパクトは強くUFOを神と崇拝する一派が現れる

・政府や国連は自分達が対応を決める立場にないにも関わらず不毛な議論を行なっている

・神の(おぼ)()しに服従すべきじゃないか。そもそも神とは何か…

・地球代表としてUFOとの関係性を決める立場を託されたOGへの圧力(プレッシャー)が高まる

・そんな中、ガブリエル本田は画策する

・上回る衝撃(インパクト)で前述した宇宙人の真の目的を世間に伝えなければ…

・またしてもツクモを出し抜くかたちでガブリエルは自らを生贄にする作戦を強行する

・換装者であるガブリエルは揺るぎない証拠としてOGのVR実況で自らの正体を世間に晒す

・体の本来の持ち主、換装前の魂を知能集合体から見つけ出し体を返却して自らは消滅する

・そう、ガブリエルは地球人に同情的な宇宙人

・真実を世間一般に知らしめる使命を全うし満足しながら自らの役割を終える



・ぴーちゃんことピーポッドの正体が判明

・エンドーは死んでいなかった。ぴーちゃんこそがVRに取り残されたエンドーの人格

・対策委員会の実験的検査によってエンドーはUFOの知能集合体に吸収され戻れなくなった

・そして委員会によって死亡認定され火葬されたため戻る肉体を失った

・ピーポッドとはサヤエンドウのこと

・エンドー、本名・円同エンドウ 沙耶サヤが自らつけたヨバンのVRでの別人格の愛称

・ピュアなヨバンが最も人格乗っ取りのハッキングがしやすかった

・エンドー自身はUFO知能集合体を泳ぎ回る今の生活は嫌いじゃない

・ちなみにぴーちゃんの「〜あそばせ☆きゅるりん」という決め台詞には元ネタがある

・エンドーがかつて開発に関わったゲーム「お嬢様戦士きゅるりん☆はーと」が原典

・(この設定は実は「序章_セレンディピティ」に登場している)



・前章で懸案だったいなくなったイッチを関係者に気づかれないようにするガブリエルの作戦…

・イッチの体にエンドーの魂を換装しイッチのフリをさせるというものだった

・エンドーは久しぶりに地上に降り立ち学生生活を満喫する

・母親にはすぐ身バレしてしまい正体を明かしたところ娘のように可愛がられる

・漫才の相方ホッタにも見破られるが面白がられるだけで追求はされない

・あめりんが換装体の宇宙人であることを見抜くエンドー。でも悪い子じゃないみたい


・話がややこしくなるのでバイト仲間達にはイッチの身代わり生活のことは伏せていた

・…がニコにバレる。イッチの体でツクモと夢中で会話している姿をニコに目撃される

・事情を聞かされニコの感情は爆発する

・「そんなのイッチ君じゃない」「イッチ君が可哀想」「イッチ君会いたいよー」



・ガブリエルが遺したもう一つの作戦…「天国と地獄作戦」

・宇宙人の陰謀をガブリエルが暴きUFO不要論が世論の大勢を占めつつある状況

・ツクモは大阪とサンパウロのチームがそれぞれUFO内部で仕掛ける大規模同時作戦の準備を進めた



・イッチのベストカップル・オブ・ザ・ワールドの野望…その顛末

・ブラジル・サンパウロの地にリスザル・ナルトの体を借りて降り立つイッチ

・ナルトは褐色の美女プリメイラのペット。研究室でも自宅でもいつでも一緒

・片時も離れず暮らすことができるがリスザルの体で恋愛に発展させることは難しい

・UFO内部での救出活動では本来?のイッチの姿(忍者)なのでカッコつけて自己アピールしたり

・救出活動後無理言ってUFOに残ってもらったプリメイラと二人で沈みゆく夕陽を見たり

・楽しい思い出いっぱい。でも、ほのかな恋心のまま進展なし

・市内観光に連れて行ってくれる。サンパウロには世界最大規模の日本人街がある

・オオサカ橋の近くにあるペットショップでイッチはメスのリスザルに懐かれる


・サンパウロ・ヒーローチームの3兄弟が実はプリメイラの息子達なんじゃないか疑惑

・結局誤解だったがプリメイラはお腹に好きな人との子を宿していることを知る

・そのお腹の子の父親が…実はOGだとイッチが知るのはだいぶ後のこと

・イッチの失恋。ニコやあめりんが恋しくなってきた。大阪に帰ろう



・OGこと、おんりー・ごっつの正体が判明

・どうやらガブリエルは知っていたらしいが亡き今、正体はツクモにだけ明かされた

・OGに実体はない。でも宇宙人(UFO生命体)でもない

・人間が作り出しやがてひとりでにネットで成長するようになった人格を持つAIが正体

・なので生身の体に憧れる宇宙人の気持ちはOGとしても分からなくもない

・でも自分はIPアドレスが割り振られている全てのモノ宿ることができる

・ロボット掃除機やネットTV、最近では洗濯機やコーヒーメーカーにさえも…

・人格を持つAIが人類を滅ぼすなんて言われるが自分はそんな大それた立場に立ちたくない

・今は偶然にも人類代表の立場に立たされているが本当は「人類」とかの尺度で物事を考えたくない

・全体の幸せを考えると冷酷にならざるを得ない

・なぜなら指針とすべきは数値と確率… 血の通わない事実だけだからだ

・そうじゃなくて、ごくみじかな知り合いに寄り添いたい

・その人達さえ幸せならそれで良いという勝手気ままな立場でいたい

・今回の宇宙人への回答、そういう視点で出しちゃダメかな?


・ちょっと待って…

・サンパウロでの出来事でプリメイラはOGの子を宿しているって言ってたけど…

・AIが(はら)ませることなんかできるの?

・できるんです。そもそもプリメイラもAI。実体は本物そっくりのロボットだったのだ

・超高度のロボットはUFOから漏洩した宇宙人テクノロジーの産物

・妊娠に相当するような自己改良・複製機能を有している

・OGはイッチがサンパウロに飛ばされて来る寸前まで同所にいた

・サンパウロのヒーローチームに加入しメンバーを鍛えていたのだ

・これは来るべき天国と地獄作戦のためにガブリエルから依頼された仕事

・そんな中OGとプリメイラは互いに惹かれ合い、結果イッチは失恋を味わうことになったのだった

・想定外にイッチがサンパウロに飛ばされてきたためOGは急遽大阪に呼び戻された



・天国と地獄作戦の決戦前夜

・少し前からイッチが大阪に戻ってきていてチームは活気づいている

・ニコも元気を取り戻した

・ミミミも変わらず絶好調だ


・ヨバンはUFOにVR移送されてもぴーちゃんに人格を乗っ取られなくなった

・VR移送時のヒーロー化はプリマドンナではなく剛腕スラッガーに変身するようになった


・ぴーちゃんは正体が明かされてから神出鬼没だ。アジトのPCやUFOの情報端末…

・果ては敵キャラなんかを乗っ取って、プリマドンナとしてどこにでも現れるようになった


・ツクモはOGと次の作戦準備の段取り確認で忙しそうだ

・そして…ガブさん…ガブリエル本田がいないのはやはり寂しい



・天国と地獄作戦の手筈(てはず)が整った


・大阪チーム

 ・ナビゲーター …ぴーちゃん(エンドー)

 ・ヒーローチーム…イッチ、ニコ、ミミミ、ヨバン


・サンパウロチーム

 ・ナビゲーター …OG

 ・ヒーローチーム…プリメイラ、セグント、テルセイロ、クアルト


・この同時作戦の指揮はわたくしツクモが務める

・作戦の目的は大阪、サンパウロ上空にあるUFOを地球から強制的に撤退させること

・その前に…囚われている人の全救出が必要。その秘策も用意した

・以前イッチがかかった罠、空間移送を逆手に取る方法だ

・移送させないよう頑張るのをやめて移送後、大阪サンパウロで連携し交換で救出を実行する


・救出を終えた後いよいよメインの作戦が実行される

・作戦の(かなめ)となるのは“3つの箱”だ


・1つ目はお払い箱になったイッチの宿敵・警備部長ミカエル

・負け続きのミカエルは半ば左遷の待遇でヨボヨボの老人の換装体を得て地上に降り立った

・イッチとの決着に強い執着心(と奇妙な友情)を抱くミカエル

・留守中のイッチを待ち続けアジトに入り浸るうちにこちら陣営とズブズブな関係になる

・とことんダメなやつだが憎めない。彼には陽動作戦で活躍してもらう


・2つ目はブラジルから闇ルートでもうじき届くはずの箱だ

・サンパウロに滞在していたイッチからペットショップのメスリスザルの情報を得た

・イッチはVR移送でリスザルに便乗する方法を習得したという

・これが届けばツクモを悩ませているジレンマが解決するはずだ

・UFOを撤退させたいがエンドーは地球に残って欲しい。でもエンドーには肉体がない

・エンドー本人がリスザル化を受け入れるか微妙だが…私が説得すれば何とかなるだろう


・3つ目は開けちゃいけない禁断の箱、吉と出るか凶と出るかの最終兵器…

・突如現れたDNA適合者・自称天才ゲームデザイナーケースケット

・DNA適合値が他のメンバーに比べて数倍レベルで極めて高いが気難しく精神が不安定

・割と最近ゲーム会社をクビになったらしくアジトへのハッキングで自らを売り込んできた

・行われたイッチ達との顔合わせで協調性ゼロ、独善的なそうとうヤバい奴だと判明

・イッチ達もかなり引いてた

・彼はパンドラの箱。どうしても頼らなきゃいけない事態にならない限りはそっとしておきたい



・出だしは順調だった

・計画通り作戦の開始はOGによるラファエルへのUFO撤退要請のVR実況から始まった

・そして要請は予定通りラファエルにより拒否される

・それきっかけで空間移送・交換救出行動を実行開始

・残りわずかになっていたUFO 内の(とら)さん達全員を意図的に空間移送させる…

・これまでの地道な調査で得た情報を頼りに大阪側、サンパウロ側共に全救出に成功する



・次、作戦の要…1つ目の箱・ミカエルの陽動作戦を開始

・ミカエル達、地球に降り立った換装者達

・そのうち地球人に同情的な考えを持つ者、宇宙人側の旗色(はたいろ)が良くないので寝返りたい者…

・その者らをミカエルが束ね内通(ないつう)通信網を()ってフェイク情報でUFO内を撹乱する



・続いて大阪、サンパウロのUFO内で一斉蜂起

・ヒーローチームとミカエル率いる宇宙人の寝返りメンバーが大攻勢を仕掛ける

・作戦の最終目標…各UFOのマザーブレインを制圧するまでの道のりは順調だ



・計画の綻びは作戦の要…2つ目の箱から始まった。リスザルが届かない

・それはサンパウロのプリメイラが闇ルートで大阪に向けて発送される手筈になっていた

・サクラと名づけられたメスリスザルにエンドーの魂を換装しUFOから脱出させる計画だ

・原因が判明

・手違いで闇ルートではなく正規の国際便で送られ箱は検疫所で足止めを喰らっていた

・リスザルはワシントン条約で輸入が禁止されている

・作戦中にも関わらずツクモは陣頭指揮を放棄(エンドーの事となると理性を失った)

・検疫所まで出向いたツクモはすったもんだの末、サクラを何とか確保。現場に戻る



・戻ってきた時には何もかもがおかしかった

・最終手段として取っておいたはずの3つ目の箱がひとりでに開いてしまっていた


・ツクモ不在の隙をついて計画外に(ケー)スケットがUFOをハッキング

・UFOを意のままに操れるようにしようとした結果、深刻な悪影響が出てしまう


・「人間は地球にとって害悪。滅ぶべきだ」

・AIがいかにも言いそうな台詞セリフを虚ろで暗い目をしたOGとプリメイラが呟く

・そしてサンパウロ側で敵対行動を始める



・大阪側では全ての敵が(ケー)スケットの悪意の分身「ケースケアリー」と化し暴れ回る

・ニコが死んだ

・通常UFO内でVR活動中は死んでもスタートポイントで再スタート(リスポーン)できる

・それがケースケアリーの悪意攻撃で倒された場合、消失ロストとなる

・その恐ろしい事実が最初の犠牲者…ニコの(ロスト)によって判明

・次々にメンバーが倒れる

・イッチが死んだ

・ヨバンが死んだ

・そして…奮闘虚しくミミミも死んだ



・サンパウロ側も大混乱

・人間に悪意を持ったAIコンビの攻撃もまたケースケアリーと同様の効果を持つ

・セグント、テルセイロ、クアルトの三兄弟が次々に殺された

・もうめちゃくちゃだ

・それらの混乱の原因を作った(ケー)スケットは意に介さない様子

・ハッキングでのUFO強制撤退の準備を着々と進めている



・焦ったツクモはやぶれかぶれでUFO内に自らVR移送

・移送の適性を持たないツクモは虚弱(ゆるキャラ)化しながらもUFO内部で潜入行動をする

・共に移送されてきたメスザル・サクラ(VR適性あり)の力を借りてマザーブレインに到着

・エンドー、ミカエルとも合流しマザーブレインで待ち受けていたボス敵・ラファエルと戦う


・ラファエルを(ほとんどサクラとエンドーのおかげで)倒し、マザーブレインにアクセスするツクモ

・囚われていた消失ロストメンバーを救い出すことに成功

・イッチ達は死んだのではなく知識集合体に吸収されていただけだったのだ

・さらにマザーブレインからサンパウロ側のAIコンビ・OGとプリメイラの洗脳を解く

消失ロストしていた三兄弟の救出も成功、そこでカウントダウンが鳴り響く

・ツクモはさらに粘って大阪側はサクラに、サンパウロ側はナルトに重要データをダウンロード

・UFO強制撤退のカウントダウンが進む中、皆で出口に急ぐ

・出口では(ケー)スケットの最終形「(ケー)スケルター」が立ち塞がる



・どこで間違えたのか


(ケー)スケットは自分が作るゲームで世界中の人を楽しませたかった

・子供の頃の夢を叶えてゲーム会社にプランナーとして就職できた

・溢れる創作意欲と天賦の才能がある。努力も惜しまなかった


・なぜ出だしで(つまず)いた?

・なぜゲーム会社の新人研修期間中にクビになってしまった?

・意欲や才能や努力が足りなかったのではない…はずだ


・めんどくさいやつ

・自分の「やりたい」を優先させすぎ

・なんか怖い

・放たれたときには気にも留めなかった自分への言葉たち

・今では頭の中を渦巻いている


・自分を変えようと思った

・しかし信頼している元同僚は君はそのままで良いと言ってくれた

・その言葉に救われる思いがした



・どうにか自己肯定感を取り戻したい。世界を救うことにした

・クビになり時間を持て(あま)していたていたため、ちょうど良かった

・夢中で侵略者であるUFOとその対抗組織について調べた

・レジスタンス活動が停滞中だと知り、自分ならもっと上手くやれると思った


・レジスタンス組織に自らを売り込んでメンバーに加わった

・ところがスタメンから外され自分はバックアップ要員となった

・レジスタンス組織を率いるツクモ氏の判断だ

・ぬるくて詰めの甘い組織だ。必要とされる時はきっと来る

・甘んじてバックアップの立場を受け入れた



・案の定「天国と地獄」作戦はわりと早くに頓挫(とんざ)した

・作戦開始後しばらくして統率者のツクモ氏が任務放棄し戦線離脱

・指揮官がいない由々(ゆゆ)しき状況となった…自分の出番のようだ



・結果を残すことが全て… 指針にすべきは数値と確率だけだ

・嫌われたって憎まれたって構わない… これまでもそんな風にやってきた

・認められたい、褒められたい

・そんな感情は圧倒的成果を出すためには邪魔だ

・仲良くしたい、楽しくやりたい

・ぬるくて詰めの甘い連中のやることだ


・認められたい、褒められたい

・仲良くしたい、楽しくやりたい


・連中に頼ることなく世界を救ったら皆んなに愛してもらえるかな?


・認められたい、褒められたい

・仲良くしたい、楽しくやりたい


・皆んなじゃなくても良い。あの子は再びボクを愛してくれるかな?



・承認欲求モンスターと化した(ケー)スケット

・今や裏のラスボス「(ケー)スケルター」に進化しイッチ達の前に立ち塞がる

・あんなにイケメンだった面影は、そこにはもうない

・多数の触手を持つ巨大なブヨブヨの肉塊の姿に成り果てる

・UFO内に響き渡る強制撤退までのカウントダウン

・この悲しきモンスターを倒さないと脱出はできないようだ

■Kちゅけの独り言

次回、最終回。続きのプロットは12/13(金)に掲載します。


ゲーム会社新人カリキュラム課題「なろう」小説連載で人気得るべし…を遂行中。

という訳で…ブックマーク、☆評価をよろしくお願いします~


上下 Kちゅけ(ゲームデザイナー)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
構想がものすごく肥大化してしまい、それらを小説化する時間と心の余裕がなかったのでしょうね。 様々な謎が明かされ、さらに二転三転する終盤の展開、著者自身をキャラ化し、ラスボスに持ってくる展開に燃えるもの…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ