今時、親の借金を娘が肩代わりするんて有り得ない話じゃないのか?
僕の愛する女性は、ある日突然! 僕の前から消えた!
消えた理由はなんとなく分かっている。
彼女の父親がどうしようもない父親らしく! かなりの借金をサラ金業者
から借りているらしい。
そもそも返せる当てもないのに、酒やギャンブル、飲み屋の女に貢いで
借金が膨れあがる!
僕が彼女から聞いた話では? 父親の借金は最高、“5000万円にまで
なっていたらしい。”
しかも? 利子さえ返さずサラ金業者から逃げたと聞いた。
当然! サラ金業者は娘である彼女に会いに来たらしい!
少しづつ彼女は、父親の借金を返していたのだけど、、、?
サラ金業者も僅かな返済じゃ納得いかなかったのかもしれない。
彼女を攫って、風俗店で働かせているのかと思うと? 僕の胸が張り裂け
そうな気持ちでいっぱいになった!
“何故? 父親の借金を娘の彼女が返さなくてはいけないのか、、、?”
彼女は節約家で、殆ど贅沢もせず生活していた。
人に迷惑をかけるような人間じゃない!
・・・でも? だらしない父親のせいで、彼女が犠牲になったんだ!
僕は彼女の父親を探し出して、殺してしまいたい!
殺さないと、この父親の“この病気は治らないのだ!”
愛する娘がどうなってもいいのか?
僕は当てもなく彼女を探した。
ただ、“何処かの風俗店で働かされていると感じて、ひたすら風俗店を
探す事にした。”
そうすると? あるお店で、彼女が働いていると噂で聞く。
僕はそのお店に行く事にした。
『カンナさんでお願いします!』
『えぇ!? お客さん、ここのお店初めてだよね?』
『“知り合いの男性に聞いて、きたんですよ。”』
『差支えがなければ? そのお客さんのお名前、聞かせてもらっても
いいですか?』
『・・・あぁ、矢沢さんという方です。』
『あぁ~矢沢さんね! 分かりました、カンナちゃんですよね!
こちらのお部屋で待っててもらえますか?』
『あぁ、はい!』
【コンコン】
『はい。』
『カンナです、、、えぇ!?』
『会いに来たよ。』
『・・・ど、どうして、ココが? こんな形で壮史と会いたくなかったよ、』
『どうして?』
『ワタシ、今、こんな仕事していてて、壮史に会ったら? 心が乱れそう
で、凄く怖かったの、』
『“お父さんの借金! 僕も一緒に返すから、一緒に帰ろう。”』
『ダメよ! もうワタシはいろんなモノに染まってしまったのよ!』
『それでもいい! 僕と一緒に、』
『帰って! もうココには来ないで!』
『カンナ、ちゃんと僕の話を聞いてほしんだ!』
『店長! お客さんがもうお帰りです!』
『えぇ!? お客さん、ウチのカンナになんかしたの?』
『・・・い、いえ、また来ます。』
『・・・・・・』
『何があったんだ、カンナ?』
『もう大丈夫です、ありがとうございました。』
・・・彼女は僕にもう会いたくないと言った。
“僕は彼女が本心で言った訳じゃないと知っている。”
でも? 彼女は父親の借金を返すまで、あのお店を辞められないのだろう。
きっと裏で、サラ金業者が糸を引いているはずだ!
彼女は“籠の鳥。”
逃げれば、母親や妹がどうなってもいいのかと言われて逃げれないでいるはず!
優しい彼女はただただ従うしかなかったのだろう。
自分さえ犠牲になればと、ひたすら我慢している。
僕はそんな彼女を救いたいんだ!
僕しか彼女を救ってあげられないから。
・・・だったら? 僕が彼女を迷わず救う!
【ピーポーン】
『はーい!』
『“ある男性に頼まれて貴女に会いに来ました、名田です。”』
『ある男性?』
『この人、知ってますよね?』
『・・・そ、壮史、』
『貴女にお金を渡してほしいと頼まれてきました。』
『えぇ!?』
『7000万円あります。』
『壮史が、どうなったんですか? 生きているんですか?』
『まあ、一応生きてますよ! これ以上は彼から口止めされて
いるので、何も話せませんが......。』
『“この、お金って?”』
『さあ、私も分かりません! ただ何か悪い事をして得たお金では
ない事だけは申し上げられます!』
『・・・ワタシの為に、こんな大金をどうやって、』
『“このお金で今までの借金を全て返済するようにと、男性からカンナさん
に伝えてほしいと言われました。”』
『壮史がそう言ったんですか?』
『そうです!』
『壮史は今、何処に居るんですか?』
『さあ、それも一切私からは言えません!』
『・・・・・・』
・・・僕はその頃、“刑務所に入っていた。”
僕は彼女の父親の居場所を探し出し、包丁で刺して殺したんだ。
どうしても許せなかった。
“今時、親の借金を娘が肩代わりするんて有り得ない話じゃないのか!”
そんな理不尽な話ないだろう!
僕はどうしても許せなかった、彼女が何故? あんな目に遭わなくては
いけなかったのか。
僕はただ彼女と幸せになりたかっただけなのに、もうその願いは二度と
叶わないと思う。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




