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絶望
季節が冬じゃなくて、よかった……と、つくづく思う。
でも……明日は、風邪をひいて欠席するだろう、と滴る水滴がアスファルトにポタポタと音を立て黒ずんでいくのを見つめる私。
水分を含んだ制服が重たい。毛先やスカートの裾から水滴がポタポタと滴る。ブラウスが肌にピシッと張り付いて気持ち悪い。下着もダメだ、もう。
頭上から聞こえるゲスな嘲笑は一向に遠ざかっていかない。
——こんなことして、何が愉しいんだよッ……
足もとに倒れたバケツを睨み、唇を噛みしめる。
いつまで、いつまでこんなこと……続くのかな。
嗤い疲れたらしく、連中は教室へと戻っていく。
わた、しは……私、は……生きてたら、駄目なのかな?
もう……死に、だぁいぃよぉぉぅ……うぅっ。
私は、その場に泣き崩れ、泣きじゃくる。
立ち上がる気力すら湧かない。
——私の、居場所はいったい……何処なの?誰かぁ……教えてよぉ……ねぇッ?
差し伸べてくれる手は、無いよね……私になんか……
期待すればするほどに、惨めさは膨張していく。
救世主なんて、実際に存在わけない……
汐那早苗は打ちひしがれていた。




