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【週刊】目が覚めるとそこは…異世界だった!【第6章、連載中。長編にも拘わらず読んでくれてありがとう】】  作者: 鷹茄子おうぎ
第4章 パルシファルの嫁と姑

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新たな策

「不幸中の幸いだったのは、通報を受けたのがセブラーだったってことだな…」

他の従者が受けていたら、俺達が遺体を検分するのは難しかったかもしれない。


「実はぁ…レンナーと接触できないかと思って、邸宅の周辺をブラブラしていたんです。そしたらあの強面の男が血相を変えて出てきやして」

なるほどね…ある種の必然でもあった訳だ。


「それで…これからどうするの?」

アマユキが今後の対応を練るように促してきた。


「そうだな…レンナーからの情報提供が潰えた以上、カギを握っているのはタリアだ」

「確か…レンナーから話を聞いている時にやって来た女でしたね」

どうやらディサイドはパイロからタリアのことを聞いているようだ。あの晩のタリアは不自然だったからな…。


「パイロが言っていたように、タリアは娼婦かもしれない。一方でマルバイユ商会の従業員という顔も持っている。アイツが…いや、アイツの背後に控えているヤツが誰なのか?それを突き止めることができれば、事態を動かすことができるはずだ」

切り札と考えていたレンナーを失ったことは痛手だったが、まだ打つ手はある。


「ロアジスとパイロを上手く利用すれば、炙り出せるかもしれませんね」

長い付き合いなんだろう…そこはディサイドに任せるさ。


「あの2人はよく花街に出入りしているから…うってつけっすよ」

ザヤスもディサイドの策を後押しする…ならばこれで決まりだ。


「あとはリセクだな…俺達はタリアとリセクがホテルに入っていくのを目撃している。リセクに何をやらせるつもりなのか?それを調べていくつもりだ」

タリアとリセクの話になると、ティアリスが目をキラキラさせて食いついてくる。ここまでずっと借りてきた猫のようにおとなしかったが、猫を被り続けることはできないようだ。


それはともかく、俺達が駆けつけた時、倉庫にリセクはいなかった。だが、レンナーが殺害されていた倉庫には、リセクも呼び出されていたのだ。そこでどのようなやり取りがあったのかは分からないが、それはこれからの動きとして出てくるだろう。


「よろしくお願いします」

ディサイドは頼もしそうに託してくれた。


今後の対応が決まったところで、後のことは任せて俺達はコテージに戻った。少し間を空けて、ユリーシャ達も戻ってきた。


ディサイドには言わなかったが、あと一つ手を打っておく必要がある。俺一人でやってもいいのだが、単独行動はあまりいい手ではない。どうしたものかね…。


「どうか…されましたか?」

カレンが淹れてくれた紅茶を飲みながら、ユリーシャが尋ねてきた。こういう時には必ず気付かれてしまうな…。


「タリアの件だが…俺達も動いた方がいいと思う。その方がアイツを早く見つけられるはずだ」

俺達には不可視の錫杖があるからね。


「それは構いませんが…誰と一緒に行くのですか?」

興味津々のユリーシャを見ていると、ここにはいないリアルナさんの影を感じてしまい、俺は思わず苦笑してしまった。あの変態女がいれば苦労することもないが、いないものは仕方がない。ここはひとまずボールを投げてみよう。


「俺一人で行く」

あんな所に女の子を連れていく訳にはいかない。


「それは悪手だな。却下だ」

俺の案は、カレンにすげなく一蹴されてしまった。


「こういう場合は同伴でし!ロリロリなティアリスがいいでしよ」

ティアリスさん、うっきうきですね…。


「お子ちゃまが行っても追い返されるのがオチですよ~。仕方がないので私が行きましょう」

フェリシアさんにお子ちゃま呼ばわりされて、ティアリスが石像のように固まってしまった。


「おばさんが行ったらトラブルのもとよ。あの2人の警戒も兼ねて私が行くわ」

アマユキにおばさん呼ばわりされて、フェリシアさんの表情がムンクの叫びのようになってしまった。


「まあ…それが一番だろうな」

アマユキという選択肢は悪くない。それに…このまま放っておくと、とんでもないことになりそうだ。でも、これで終わりにはしてくれなかった。


「体を売る女として見た場合、中途半端だな」

カレンの野郎が余計なことを言いやがったせいで、アマユキの笑顔が引きつってしまう。


「変装するというのはどうでしょう?」

「それなら男装するのがいいでし!」

「あんまりないのが幸いしましたね~」

ユリーシャの提案に石像とムンクが呼応しやがった。アマユキがイラッとした目つきでフェリシアさんを睨み付ける。これはヤバいですよ…。


「よし、決まりだ!変装については後で相談して決めるとしよう。はい、解散!」

これ以上の議論は危険だ…なので俺は無理やり議論を打ち切った。


想像以上にヘヴィな展開になってしまったが、それでも何とか乗りきることはできたぜ…花街に行くってのがこんなに大変だとは思わなかったな。

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