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【週刊】目が覚めるとそこは…異世界だった!【第6章、連載中。長編にも拘わらず読んでくれてありがとう】】  作者: 鷹茄子おうぎ
第4章 パルシファルの嫁と姑

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弱味を狙う女

気心の知れた仲間だけで楽しみたいのだろう…ディサイド達は2階の個室へ移ってしまった。これ以上の観察は必要ない。俺達は今日のあれこれを整理しておくことにしよう。


「あのタリアという女性…いったいどういう人なのでしょうか?」

タリアには謎がある。それがあの不可解な行動につながったのだ。あれはユリーシャのみならず、誰もが困惑するものだ。


「はっきりしたことは分からんが…あの反応を見ると2人は顔見知りのようだな」

これは間違いないはずだ。


「パイロには確信がなかったみたいだけど…タリアにはあったようね」

俺の説をアマユキが補足してくれる。


「タリアは余計な詮索をされるのを嫌ったのだろう」

さらにはカレンがタリアの心情を慮ってくれた。


だが、よく分からないこともある。アルクニクスなのかマルバイユなのかはともかく、タリアが何者かの指示でリセクに近付いているのは間違いない。それでもタリアが娼婦なら、話は変わってくる。


「タリアが娼婦なら、リセクがタリアとエッチをしても問題ないでし!」

でしでし先輩、大興奮である。


でも、その通りなんだよな。リアルナさんとあれこれした身で言うのも何だが…異世界人の俺には、売春には未だに抵抗感がある。だが、リセクにはないだろう。サーニャにとっては不愉快な話かもしれないが、それでも許されない話という訳ではないはずだ。


何にせよ、娼婦と関係を持つことは特に問題にはならない。


「でも、タリアさんが娼婦でなければ…話は変わってきますよ~」

フェリシアさん、鋭いね…確かにタリアが娼婦という前提だと、たとえ体の関係があったとしても、対価を払えば問題にはならない。だが、それを隠した上で…マルバイユに勤める従業員として関係を持つと、少々面倒なことになる。


「どうも何か裏がありそうだな…」

「裏…ですか?」

独り言のような俺の呟きを、ユリーシャは聞き逃さなかった。


「タリアは娼婦として培ってきたテクでリセクに近付き、あわよくば体の関係を持つつもりだろう。そして、タリアが娼婦ではない何者かであれば…それは間違いなくリセクの弱みになるはずだ」

思い浮かんだこと、それをそのまま言葉にしてみた。みんなの反応を見たいからな…今のところは肯定的だ。


「或いはタリアはリセクの弱みを握るために、カネで雇われたのかもしれないな…」

俺の見立てに、みんなこくこくと頷いております。どうやら方向性は間違っていないようだ。もちろん、粗はあるけどね…それはこれから埋めていくしかないだろう。


翌日以降はこれまでと違って、新たな事実の判明がパタリと止んでしまった。もどかしい展開ではあるが、色々と事情があるからな…これは仕方がない。


ディサイドはレンナーと再び面談をしたいようだが、レンナーはあまり乗り気ではないようで、話は進んでいない。


そのレンナーは、会計庁の女と会って話がしたいと思っているようだ。だが、会計庁の女からはいい返事をもらえていない。話をしただけで終わると思われていないからだ。


「上手いことやって、秘密を聞き出してくれるといいんっすけどねぇ…」

そこら辺の事情に詳しいザヤスが、思わずぼやいてしまった。


気持ちは分かるが、それは仕方がないだろう。リアルナさんのような情報入手のプロならともかく、普通の一般人にそういうことを期待するのは難しい。


一方で、タリアとリセクの関係にも大きな変化はなかった。とは言え、タリアが何もしていないという訳でもない。


意図している時もあれば、意図していない時もあるが…2人は時々、廊下ですれ違う。そんな時、タリアは少しうつむき加減に、それでもどこか嬉しそうに会釈する。もちろん、リセクは満更でもないようだ。


タリアの仕込みは着々と進んでいる。次の手を打つのがいつなのかは分からないが、そのタイミングを見計らっているのだろう。さすがはプロですね。


大きな動きがないことは、考えようによっては悪いことではない。こういう時にこそやるべきことがあるからだ。その筆頭は、やはりヴァルキュリア対策だろう。


あの時は未熟なコンビだったが、今は違う。アマユキからのアドバイスもあって、俺の射撃の腕は随分と上がった。ティアリスもダンシングワンズの一斉射撃のタイミングを、完全に把握したようだ。


今回も間違いなくあいつらと戦うことになるはずだ…ならば、このパルシファルで決着をつけてやる!そのようにして、5日が過ぎた。

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