表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけ別ゲーすぎる  作者: 愛依
旅立ち編
8/18

旅立ち編 冒険の始まりー④

俺はベッドの上で目覚めた。

周囲の状況に変化が無いかを確認し、ログアウト時から変化が無いことを確認した。

(周囲の状況は変化なしか。時間は進んでいるみたいだな。)

ゲーム内時間を確認したところ、きっちりとログアウトしていた3時間が経過していた。

一通りの確認を確認し終えた俺は今回の目的である装備の強化のために探索を開始することにした。


前回の探索では西側の探索を行ったので今回は反対の東側の探索を開始した。

2回目の探索ということもあって前回の探索よりも気持ちに余裕がある。

よくよく周囲を確認してみると、最初に出現した場所を出た先は廊下のような造りになっていた。

東に向かって道なりに進むと大広間のような場所に出た。

そこは中世を思わせるような雰囲気を醸し出していた。

権力者が自分の力を周囲の人々に誇示するかのように各所に散りばめられた豪華な装飾品の数々、そしてこの大広間でとてつもない存在感の巨大な扉。

おそらく、いや、確実にあの扉の先にはこの地の絶対的な権力者がいるのであろう。

そんな奴がいるであろう場所に何も解らず、装備も整っていないこの状況で向かうのは得策ではないだろう。

俺は巨体な扉の反対側にある小さな扉を入ることにしたのだ。


扉を入ったその先には剣を持ったスケルトンが2体待ち構えていた。

(初めての複数体の戦闘か。

ユグドラシルでの戦闘にはだいぶ慣れたがこっちには防具が無い、あいつらの攻撃でどれだけダメージを受けるのかがわからない以上、無闇に突っ込んで行ったらこっちが負けてしまう可能性がある。

ここは1体ずつ確実に倒していくのがいいだろう。

それにこの世界にはHPという概念が無いのも厄介だな、あとどれだけ攻撃を受けれるのかも分からないなんて戦いにくくてしかたない。)

この『ファンタジア』というゲームはリアルさを追求した為に自分のHPというものを数値的に確認することができないのだ。

事前にしおりで確認した内容だと、攻撃を受けると視野の端の方が点滅するらしい。

そのまま攻撃を受けていくと点滅から点滅していた部分が黄色くなり最終的には赤く変化をするらしい。

薬草やポーションなどのアイテムを使用したり、回復スキルで傷を癒やすことによって元に戻るような仕組みになっている。

今の俺は回復系アイテムもスキルも何も無いので失敗は許されないのだ。

慎重に戦闘を進めなければならない。

緊張が走る

意を決して徐々に目の前にいるスケルトンに近づく。


ある程度、距離を詰めたところで2体いるスケルトンの内1体が俺の存在に気が付きこちらに迫ってきた。

俺は心を落ち着かせて相手の動きをよく観察する。

近づいてきたスケルトンは剣を大きく振りかぶり俺めがけて攻撃を仕掛けてきた。

それを横に飛ぶように躱し相手を正面に捉える。

だか、俺が正面に捉えると同時にスケルトンは素早く持っていた剣を逆の手に持ち替えて横薙ぎをしてきたのだ。

俺は咄嗟に持っていた剣で防御をする。

剣と剣がぶつかり合いキィィンと激しい音がなり、踏ん張ることができずそのまま吹き飛ばされたのだ。

勢いよく背中から地面に倒れ込んだ。

(スケルトンのくせに動きが良すぎだろ。

前回戦ったスライムの単調な動きとは大違いだな。

どうにかして相手の懐に入り込み攻撃するしかないな。

まずは、どうやって懐に入り込むかだ。)

剣捌きはなかなかだがスケルトン自体の動きは決して早いわけではない。

現に初撃に関しては難なく躱すことができたのだから。

それに、2撃目に関してもまさかあんな形で攻撃してくるとは思わず驚いてしまって行動するのが若干遅れてしまった。

あのような攻撃をしてくるとわかっていれば少し余裕を持って行動をすればいいだけなのだ。

俺は今一度、スケルトンの攻撃を振り返った。

攻撃はかなり大振りなのでその隙をついて細かく攻撃をして、着実にダメージを稼いでいくことにした。

戦闘が長くなりそうなので話を分けることにしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ