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俺だけ別ゲーすぎる  作者: 愛依
世界の始まり編
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世界の始まり編 新たなる世界へー②

時刻は10時になった。

店員が自動ドアのスイッチを入れ、ドアが開く。

『ファンタジア』を購入するために真夏の炎天下の下、列をなしていた人々は

次々と自動ドアに吸い込まれていく。


しばらくして俺も店内に入ることができた。

そのまま、新商品が陳列されている棚に向かう。

俺は見本のパッケージを手に取り、足早にレジへ向かった。

見本のパッケージを店員に手渡し、商品の確認を行い料金を支払う。

『ファンタジア』のパッケージは今としては珍しくかなり大きかった。

最近のゲームはゲーム機本体に直接ダウンロードをするのが主流である。

だが、全てのゲームがダウンロードで購入するのではなく、ちゃんとパッケージ版も存在はしている。

今の時代のパッケージ版は、一昔前のソフトが入っていて操作説明と登場人物の簡単な説明、ゲームシステムの解説が書いてある取り扱い説明書が入っているようなものではない。


今のパッケージは、ゲームをインストールするためのカードと薄っぺらい紙に操作説明が書いてあるだけのものが多い。

それが当たり前の時代にかなり大きいボックスタイプのパッケージだ。

そのことがこのゲームに普通ではない雰囲気を与えている。

俺はすぐにゲームショップを後にして帰路に着く。


特に問題もなく家に帰ることができた。

すぐさまにパッケージを包んでいる透明なビニールを取り、パッケージを開けた。

そこにはインストール用のゲームカードと分厚い冒険のしおりなるものが出てきた。

俺は冒険のしおりを手に取りまずは簡単に書いてる内容に目を通した。

そして書いてある内容に俺は驚いた。

冒険のしおりというだけあって、登場人物等の説明はなく、主人公はあなたの1文のみ。

その他の内容はゲームシステムについてと注意書きで埋め尽くされていた。

俺はしおりを一旦閉じ、これからのことを考えながら昼食を摂ることにした。


今日の昼食はカップラーメンだ。

お湯を注いで少し待つだけで出来上がる。

これぞ人類の偉大な発明だと俺は思っている。

昼食を済ますと冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しゲーム部屋に戻った。


まずはゲームを始める前に、この分厚いしおりの内容を熟読することにした。

CMやゲーム雑誌にてこのゲームがAIによって管理されているとの情報は出回っているがわかっていることはそれだけなのだ。

ティザームービーが配信されたり、体験版などの配信もなかった。

俺たちプレイヤーに公開されている情報がゲームをAIが管理しているこの唯一な状況でこの分厚いしおりだけなのである。

これは俺の勘が言っている。

このままゲームを始めてはならないと。

この、目の前にある分厚いしおりの内容を把握してからゲームに挑むべきだと。

俺はその勘に従うことにした。





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