序章
俺の名前は佐藤冬馬。住んでる町は小さな町だったがそれなりに遊ぶ場所もあり、円満なスクールライフを満喫していた。いつも通りクラスメイトと駅前の総合商業施設で遊んでいた時、楽しかった日常が地獄へと変貌を遂げた。遠くで轟音が聞こえ、みんなで急いで外へ出てみるとそこに俺たちの知ってる街はなかった。逃げ惑う人々の悲鳴、謎の黒い生物の鳴き声でそこは地獄のようだった。俺たちは気づいた時には走り出していた。どこを目指すわけでもなく走っていた。止まれば死ぬと本能的に察知したのかもしれない。
あれからどれだけ時間が経ったのか分からない。気がついた時には奴らはそこにはおらず残ったのは見るも無残な焼け野原だけだった。
「おい!お前生きているか?」
気づくとそこには赤い服を着た大男が立っていた
「誰だ」
「スレイヤーギルドC市支部隊長“火”野村淳だ」
「…スレイヤーギルド?なんだそれは」
「あの黒いやついただろ?奴らを駆除する人のことをスレイヤーって言うんだよ」
「…じゃあテメェらがもっと早く来れば俺の街はこんなんにはならなかったのか?家族もクラスの奴らも死ななくて済んだのか?」
「ああ、そうだ」
「テメェらがこうなるのを予測していたらこうはならなかったのか?」
「ああ、そうだ」
「ふざけんじゃねぇ!!お前らが…お前らがもっと早く来れば俺の街は…お前らのせいだ、お前らがしっかり働かないからこうなったんだ!……すまんやっぱ今のは忘れてくれ。助けてくれたんだよな。悪いこと言ったな」
「いや、いいんだ俺たちがもっと早くきてやれればよかったんだ」
「…なぁ俺もそのスレイヤーってやつに成れねぇのか?」
「お前がか?」
「あぁ俺はあいつらに復讐してやりたい」
「…20歳になったらここに行ってみろ」
「ここは?
「行けばわかる」
3年後20歳になった俺はあの日言われた場所に行ってみるとそこにはボロボロの小屋があった。そしてそこには『スレイヤー養成所入学試験』とか書いてあった。
「おい、なんだよここボロすぎだろ。こんなとこで何ができんだよ。しかも俺なんも対策してねぇぞ。金もねぇよ。あいつここに行けしか言わなかったじゃねぇか。まぁ考えても仕方ねぇ…行くか」
俺はおそるおそる試験会場に入って行った