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極度の人見知りが男女比1:20の世界に転生した  作者: ウルセ
始まりのHELL?
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疑問を解消する

長くなりました

香奈に勇気を出して質問する。


「あ、あのさ香奈って僕にとって何?」


「なに突然?お兄ちゃんにとっての私?うーん…お兄ちゃんにとって私は妹であり、許嫁だよ?」


うん?まぁ、香奈が妹っていうのは『お兄ちゃん』って僕の事を呼んでいたからわかるよ?


許嫁とは一体全体どういうことだ?許嫁って未来のお嫁さんみたいな意味だったはず。あれ?意味が違う?


「か、香奈?許嫁ってさ、未来のお嫁さんってことだよね?」


「うっ…あらためて言われると恥ずかしいね」


香奈は顔をほんのり赤く染め、制服のスカートの裾を少し握りしめながら言った。


そういえば香奈は制服を着ていた。とても似合っている。


可愛い。


そうじゃない!どうしてそうなった!?僕の記憶には『香奈』なんて妹はいないし、ましてや許嫁って…


「あ、あのさ香奈。なんで香奈と僕は婚約しているの?」


「なんでって…そうゆう法律でしょ?」


何を言っているんだコイツみたいな顔をしないでほしい。そんな法律があったのか?


いや違うちょっとまて。法律云々は置いておいてだ。まず、父のことを聞かなければ!


「香奈、僕の父さんの連絡先がないんだけどなんでか知ってる?」


緊張する。久しぶりにこんな真剣な声をだした。


そんな僕とは対照的に香奈はなんでもないように言った。


「お父さん?いないよ?」


…一番聞きたくなかった答えだ。まだなんにも恩返しをしてないのに。視界が涙で歪む。


そんな僕の様子を見て慌てたように香奈は言った。


「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!どうしたの!?」


「いや、父さんが亡くなったって」


僕の声が震えているのがわかる。香奈に泣き顔を見られたくないので机に突っ伏す。


「お、お兄ちゃん泣かないで?」


香奈は僕の背中を摩りながら続ける。


「うーん…お父さんが居るというか居ないというか」


えっ…まだ生きているのか!?


「ど、どういうこと!?」


横で僕の背中を摩ってくれていた香奈に思わず詰め寄った。


「きゃっ!あ、お兄ちゃんその…」


気づくと香奈の顔が目の前にあった。恥ずかしい…


「あ、ご、ごめんなさい!」


…顔が熱い。チラッと香奈の顔を見ると香奈も顔を赤くしていた。


「あ、あのお兄ちゃん。私たちのお父さんの話だけど、そもそも私たちは人工授精で生まれたってことはわかるよね?」


…え?


□□□


香奈にそれを機にいくつか質問してわかったことを要約すると


・僕と香奈は人工授精で生まれた。なので父の顔も連絡先も知らない。


・香奈とは前述した通り婚約しており、婚約破棄は法律上不可能とのこと。


それでここからが重要なのだが、香奈にどうしてそんな意味がわからない法律ができたのか聞いた。


それにはまずすべての始まりを知らなければならなかった。


□□□


長すぎたので簡単に説明すると


二百年前、若返りの薬が発売された。


バカバカしいと呆れていたが使ってみると本当に若返った。


しかしその薬は男性にのみ有害な物質が入っていた。


しかしそんな物質が入っていたなんて発売元の会社も知らなかった。


さらに新しく発見された物質なためどう治療すればいいかわからず、結局奇跡的に対抗できた男性のみ生き残った。


ついでに何か寿命が二百年くらいになったということだ。

□□□

そしてようやく法律の話ができるが長すぎるため、また簡単にすると


一夫多妻制ができた。


けど世の女性達は男性とお近ずきになりたいので、接触をはかるも空回りする事態が多発。


そんな女性達に男性達も徐々に鬱陶しく感じるようになる。


そしたら次は男性達の結婚意欲が無くなった。


しかし例外の男性達がおり姉もしくは妹がいる男性達は普通に結婚意欲があった。


そしこの調査結果を元に万が一男児が生まれた場合、できるだけ同年代の女性を傍につける。さらにその女性を許嫁とする。という法律ができたということだ。


□□□


もしかしてこの世界って元いた世界と違う世界なのか?




ようするに


・男性の方が圧倒的に生まれにくい

・寿命が伸びた

・男女比が一:二十になった

という点を押さえておけば大丈夫だと思います。


読んで下さりありがとうございます。


十月九日

説明が長いので簡単にしました。


ストーリーに変更はありません。



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