月一の会議
生徒会長から生徒会への勧誘を受けた日から少し経ち、標準服から夏服へと移り変わる五月。
勧誘を受けた日から毎日毎日、朝は片岡さんが運転する外車に乗り学校に向かい、いつもと変わらず眠気を誘う授業を受け、帰ると香奈の料理教室をした日から確実に上手くなってきている晩御飯を皆で食べて寝る。
そんな日々を続けているのでそこまで変わった事はない。
学校に男が居るという状況も徐々に女子たちも慣れてきたようで、入学式程騒がれる事も滅多になくなり、クラスでも暴動が起きたりする事はなくなった。
強いて言えば男子トイレがまだ建設中という事をすっかり忘れていて、危うく学校中の女子に見守られながら漏らすという、不登校まっしぐらな事をやらかしかけた。
どうやって切り抜けたかって?
……それはまた今度に話すよ。
まぁ、そんなこんなで平和な日々を過ごしていると、月一の会議が開かれる日になった。
□□□
月一の会議は放課後に行われる。なので結局いつもと変わらない時間を過ごしていた。
『キーンコーンカーンコーン』
六時限目終了の合図が鳴らされる。そして今日の日直の人が『キリーツ』と言うと、全員ゆっくりと立ち上がった。
『ありがとうございました』
全員で今しがたまで授業をしていた先生に気だるい挨拶をしてから、皆一斉に教室後ろのロッカーに群がり始める。
そして教科書等を乱雑にバッグに入れると、ダッシュで教室から出て行った。
何故こんなに慌ただしいのかと言うと、部活の始まる時間がなかなかギリギリな時間で急がないと遅れてしまうからだった。
……そう。実は部活はとっくの前に体験入部は終了して、本格的に始動していた。
ちなみに僕は部活に入ると多少なりとも争いの種になる為、できれば入部しないで欲しいと校長先生に言われたので、どこにも入部していない。
まぁ、別に言われなくても帰宅部になるつもりだったからいいんだけどね。
……部活勢が教室から出ていったので、後ろのロッカーからバッグを取り準備をして生徒会室に向かった。
もちろん後ろには片岡さんがいる。後ろに片岡さんがいる事も慣れてきて、最近は安心するようになってきた。
三分程歩くと生徒会室に着いた。生徒会室のドアからは緊迫感のある雰囲気が流れ出している。
後ろに片岡さんがいることを確認して、僕はドアノブを握った。
突然時間が飛んでしまいすみません。
あのまま進めても盛り上がりがないなと思い、飛ばすことにしました。
読んでくださりありがとうございます。




