片岡秋奈の秘密
高そうなお皿を丁寧に食器棚に置いていく。
音夢はパソコンを組み立てていて、片岡さんは家具を設置しているようだ。
あっ、丁度ダンボールに入っているお皿は置き終わった、次は何をすればいいんだろう?
とりあえず片岡さんに聞いてみるか。
「あの片岡さん、食器終わりましたけど次は何をすればいいですか?」
「あ、わかりました……えーっと、じゃあこっちに来て貰って、私の続きをして頂いていいですか?」
「了解です……っと」
片岡さんの所に行く為には廊下を通らないといけないのだが、廊下には所狭しと沢山のダンボールが置いてある。
いやこれ、当たらないように行くの無理だろ。
あ、当たっちゃった。倒れる!
いたっ!
「美月さん大丈夫ですか!?」
「大丈夫?」
物音を聞いて二人が様子を見に来てくれた。
見に来てくれたのはとても嬉しいのだが、僕の所まで来るまでの動きが大変気持ち悪かった。
もうヌルヌルしているとしか形容できない動きをしながらこちらに来てくれた。
人間を超越すると、あんな動きもできるのか……
「だ、大丈夫です。すみません」
身体的には大丈夫だが、精神的にはあまり良くないかもしれない……
まぁいいや、とりあえず立ち上がらないと。
中身をぶちまけちゃったから片付けないとな……
「あっ、ちょっ待っ……美月さん下を見ないで!」
いや、そんな事急に言われても。
……なんだこれ、おしゃぶり?こっちは哺乳瓶?
…………えっ?
思わず片岡さんを見てしまった。
そこには顔を真っ赤にして悶絶している片岡さんが居た。
□□□
「……死にたいです」
お通夜の様な雰囲気の中、片岡さんがポツリと呟いた。
できるなら忘れて何も無かったように接したいが、衝撃的過ぎて忘れられそうにない。
なんて声を掛けてあげればいいんだ……?
「あ、あの〜大丈夫ですよ?そういうのが好きな人他にも絶対居ますし、別に嫌いになったりしませんから……」
「『そういうの』……」
あっ、何言ってもダメだ。何か言っても傷付けてしまう。
すると音夢が小声で話しかけてきた。
「美月、あーちゃんは放っておこう。」
「えっ?いやでも……」
「いまのあーちゃんに何言っても励ましにはならない」
「まぁ、そうか……」
「だから二人でとっとと片付ける」
「わかった……因みに音夢は片岡さんにこういう趣味があったこと知ってたの?」
「知らなかった」
じゃあ片岡さん、いきなり二人に秘密にしていた趣味がバレたってことか……
そりゃ死んだような目をして、こころなしかやつれているように見えるわ……
そんな生気が無い片岡さんに指示して貰いながら片付けていると、いつの間にか料理教室終了予定時刻になっていた。
香奈は杙凪さんによって上手くなったのだろうか……?
いや、そんな事より、この生気が無い片岡さんどうしよう……
最近モチベーションが下がってきました。
文章に影響が無いか心配です……
因みに章はあと数話で終わらせます。
散々長びかせてすみません……
読んで下さりありがとうございます。




