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極度の人見知りが男女比1:20の世界に転生した  作者: ウルセ
始まりのHELL?
4/78

現状把握は無理だった

□□□で囲ってある場所は読まれても読まれなくても大丈夫です。


主人公の考えを表したかっただけなので…

「うう…ん?」


ここはどこだ?どこか見覚えがある部屋だな…そもそも僕は生きていたのか?絶対死ぬと思うんだが…


時刻は十時三十五分と…日付を確認する。


「は?四月五日!?」


どういうことだ?車に轢かれた時は夏だったはずだ。まさか引きこもりすぎて季節もわからなくなっていたとのか?うそだろ…


その後年を確認したが轢かれた時の次の年だった。


つまりドラマとかでよくある意識をかなり長い間失っていたということか?だけど普通は病院で目を覚ますもんだろ。


しばらく考えてみたがさっぱりわからない。

かなり混乱してるな…そうだ、とりあえず誰かに連絡を取ればいいんじゃないか?


とりあえず家族の誰かに連絡をとることにした。

スマホの電話帳を確認する…


「…父の連絡先がない。それに妹…?妹は僕にいないはず…」


ますます混乱した…


またしばらく熟考した。三十分ぐらい布団の上で唸ってようやく納得できる?くらいの原因に辿り着いた。



□□□



結果考えられる原因が

・家に返していいと医者に言われこの部屋に僕を寝かせた。

・僕が意識を失っている間に父が何らかの原因で亡くなってしまうが母が妊娠した。


だがかなりボロがでる。

・そもそも意識を失っている人間を家に返すのか?そして寝かせるためだけに部屋を借りるのか?

・父が亡くなってしまっても連絡先を消すのか?しかも僕のスマホはロックがかかっている。指紋認証でもないナンバーロックだ。誰も操作できないはずだ。


…父さんとはかなり仲が良かった。無愛想でも僕の話をしっかり聞いてくれた。だから父さんが亡くなってしまっているというのは嫌だ。外れていて欲しい。


妹の件についてもおかしい。

・仮に生まれていたとしても一歳にも満たない赤子にスマホを持たせるだろうか?というかそもそも妊娠していたのか?たとえ僕が引きこもりだとしても家族との会話は大事にしていた。その時妊娠したと普通言わないか?


しかも、前述の通り僕のスマホは操作できないはず。なので勝手に連絡先を入れられないはずだ。



□□□




ダメだ、わからない。母に電話して確認しよう。


『プルル…はい?どうしたの美月』


「え…どちら様ですか?」

知らない声だ。けど強いて言うなら母の声を若くした感じだろうか?


『何を言っているの美月?寝ぼけてるの?入学式は時間が早いのよ?もっと早く起きないとダメよ?』


「入学式?僕は今、高二じゃないの?」

轢かれた時が高二だ。まだ学年は上がっていないはず。


『やっぱり寝ぼけているのね美月?うーん怖くて生活リズムが狂ったの?けど美月がそこに行くって言ったんだから、しっかり行かないと!』


怖い?何が?人が?人は怖いけど…というかちょっと待て?この部屋なんか見覚えがあると思ったら高校に通っていた時住んでいた部屋じゃないか?


「どう言うこと?」


ますます混乱してきた。


『うーん…やっぱり心配ね。そうだ!香奈が暇そうにしてたから香奈に様子を見てきて「あ、ちょっと待って!香奈って誰?」…お母さんいま忙しいのよ。夢の物語は香奈に聞かせてあげて?喜ぶだろうから。もう切るわね。じゃあね!…ップープー』


切れた。父について聞くのを忘れていた。

…ん?そういえば香奈って誰だ?てかウチに来るのか?


どうすればいいんだ!?何を話せばいいんだ!?そ、そうだ身だしなみ!身だしなみを整えないと!


え、どうしよう?

手が冷たくなってきた。そのうちお腹も痛くなってくる…


△△△


身だしなみをちょうど整えて終わった頃…


『ピンポーンピンポーン』


来ちゃったよ



読んで下さりありがとうございます。

感想を震えながらお待ちしています。

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