閑話〜寝室の音夢〜
最初は彼は何を言っているのだろうと思ってしまった。
しかし''間接キス''とはどうゆう意味だったのか考えてみると、彼の言う事は正しい事を理解した。
私はその瞬間、自分顔がどんどん熱くなっていくのを感じる。
それと同時に私の目頭も熱くなっていく。彼に対して申し訳ない気持ち。
彼は私の事を信頼してくれていたのに……私の頭は最悪の未来の想像を幾度も循環する。
「僕は音夢が初間接キスの相手でよかった!」
想像通りの言葉が投げかけられるのが怖くて、目を瞑り身構えたけど、彼から言われたのは予想外の言葉。
想像通りにならなくて良かったという安堵と、その言葉の意味が分からず私は混乱した。
そんな私の様子を見て何を思ったのか知らないが、彼は言った。
「音夢と間接キスができて幸せ!」
その言葉の意味を意外にもすんなり理解できた。
けどそれと同時に羞恥に襲われ私は安息の地へ逃げ込んだ。
そして
「も、もう今日は帰って!」
と言ってしまった。
□□□
「ど、どうしよう」
逃げ込むのも最低だし、最後にあんな言葉を投げ掛けてしまうなんて……
次に何て謝ればいいんだろう。
少し湿った枕に顔をうずくめながら必死に考える。
そういえば私の唇と彼の唇が実質繋がったのかな?
……私のこの唇と?
自分の手を唇に持っていき少し触れてみる。感触は別に変わらない。
匂いは少し甘い匂いがする。……これが彼の唇の匂いなのかな?
いや、いや違う!何て言って謝るか考えてるのに、こんな煩悩に振り回されちゃダメ!
私は煩悩を振り払うために頭を何度も枕に打ち付ける。
しかし一度引っ付いた煩悩は中々離れてくれない。
何度も何度も頭の中で彼の唇の感触を想像してしまう。
さっきからこんな事ばっかり。もう枕に頭を打ち付けた回数は百は超えているじゃない?
……彼の唇はどんな感触をしてるのかな?
間接キスじゃなくて本当の''キス''はどんな味がして、どんな匂いがするの?
「うぅ……」
本格的にそんな事を考えてしまったら、ほら。
彼とキスしている画を想像しちゃった。
こんな事考えてる場合じゃないって……そもそも何かの間違いで、間接キスしちゃったのに期待しちゃダメだよ。
……けど
けど、もう一度何かの間違いが起きて''キス''……してみたいな。
そんな奇跡、起きてくれないかな?
期待しちゃうな……
もう本当に…短くてすみません…
読んで下さりありがとうございます
感想をお待ちしてます!
あ、あと前話の関接キスの接が節と間違ってました修正しました。
誤字報告下さった方ありがとうございます!




