はじまり
初投稿です。読みずらいと思いますが改善していきたいと思います。
「…」
やらかした
僕、中野 美月は顔を下に向けながらそう思った。
僕は人見知りだ。
人の目を見て話せないし、人と話す時は「あ」が最初に来る。ここ二三ヶ月家族以外と話していない。人に会うのを恐れて家に引きこもっていた。
じゃあ何故僕は外にいるのか。たまたま今日は家族が出かけていた。
朝飯は家族が作ってくれていて、昼飯は昨日の晩飯の残り物を食べた。なので晩飯にインスタントラーメンを食べようとしたのだが…
インスタントラーメンがなかった。
家中探したのだがなかった。在庫は確認していたのだが確認したのは一週間前なので今日までに誰かが食べたようだ。
だけどよくある事態なので諦めてコンビニに向かった。
途中までは時折人が通り過ぎるくらいだった。
だが問題はコンビニの近くまで来た時に気づいた。
人がとても多かったのだ。まさかの事態に少しの間硬直した。
何故、こんなに人が多かったのか。
服装を見ればわかった。浴衣の人が結構いた。
そう、現在の季節は夏。つまり夏祭りがあったのだ。
もちろん他人と関わらない僕は知らなかった。
そういえば家族は地域の役員だった気がする。
なるほど…準備のために朝から出かけたのか。
顔を見られたくなかったのだがあいにく人が多いとは思わなかったのでマスクは付けてこなかった。
つまり必然的に顔を下に向けるしかなくなるのだ。
□□□
目当てはインスタントラーメンだけだがなかなか並んでいた。どうしようもないので並ぶ。
怖い。人からすごく見られている気がする…
震えながら並んだ。
「ふう…」
なんとか購入できた。ああ怖い。とっとと家に帰ろう…
入口の近くに僕と同じくらいの人達が皆でアイスを食べていた。
…僕も人見知りじゃなかったらあそこに混ざれたりしたのだろうか?
顔をまた下に向ける。
その時一台の軽自動車が駐車場に入ってきた。
前向き駐車をしようとしていた。
車止めにしっかり車が止まったのを確認して前を通った。
突然軽自動車が、急発進してきた。
運転手の人も驚いた表情をしていた。
びっくりして体が動かなかった。
車が迫って来た。
迫り来る''死''から逃れる事はできない。
身体が潰れた感触を自覚すると視界は暗転した。
読んで下さりありがとうございます!
九月十二日
少し修正しました。ストーリーには影響ありません。