閑話〜静蘭家〜
「ああ、もう!なんでこんなに彼の情報がないの!?」
思わず私は声を荒らげてしまいます。あんな大衆に見られていながら何一つの情報も上がらないなんて…
「まぁ噂の情報統制部とやらの仕業でしょうね。」
お母様がカップに紅茶を注ぎながら仰しゃります。
「お母様、情報統制部とはなんでしょう?」
お母様は紅茶を一口嗜まれてから答えられました。
「最近新設された部署ですよ。ネット上に上げられた男性についての情報削除を主としています…が他の事も請け負っているでしょうね。それとお母様はやめなさいと何度言ったらわかるのですか?」
「ごめんなさい…つい言ってしまうのです。」
「はぁ…その口調も前から注意しているでしょう。学校で浮いた存在になってしまいますよ?」
お母様、私はもうだいぶ学校で浮いた存在になっています。もう手遅れです。
「それにそんな焦ることはないでしょう。貴方はその御方がどこに通われているのか知っているのですから。」
「確かにそうですが…」
「というか珠菜、貴方もその高校に通えばいいではないですか。そうすればその御方に接近できるでしょう。」
「…あの男性の事をもっと知りたいのです。」
するとお母様はカップをそっと置き私の目の前まで来ると私の肩を掴みました。
「珠菜、焦りは禁物です。男性とはデリケートな存在なのです。だから一旦落ち着いて、今からその高校に合格するために勉強しましょう?」
「…お母様。その御方が通う高校は超有名高校なのです。だから馬鹿な私が今から勉強しても合格できるとは思えません。」
お母様はとても頭が良いです。その反面私は本当にお母様の血が流れているのか怪しいレベルで馬鹿です。お母様が羨ましいです…
「珠菜…とりあえず勉強しましょう?もし頑張っても合格できなかったらその時一緒に考えましょう。最初から諦めたらダメですよ?」
「お母様…わかりました!私とりあえず頑張ってみます!」
はい。また短くてすみません…
オチもなくてすみません…
次話はいつもの長さになると思います。
読んで下さりありがとうございます!
あと感想待ってます!




