09. その後・・
屋敷の者を探していたエドリフは信じられない現象を目にした。
「なんだ・・・?今のは・・。」
驚いているのは、伝説級の炎の塊が目の前に現れ、庭を包み込んでいたからだ。
しかも、そこには人の気配がしない・・。
「・・・一体、何が起こった・・・。」
伝説級の魔法を操れる魔術師なら、姿ぐらい隠せてもおかしくはないと考えたが、それにしてもこれほどの火属性魔法を操れる者は見たことがない。
大抵、火に適正を持つ魔術師は傲慢な性格を持つものが多いと聞いている。その性格が故に、魔法の腕を磨こうとするものは非常に少なく、伝説級までたどり着くことは難しい。
そうして、ぼーっと眺めていると・・。
シュウウウウ〜! ファサァアアア〜〜〜!!
「なっ!!」
今まで伝説級の火属性魔法によって荒れ果てていた庭が、みるみるうちにもと通りに。
いや、さらに美しくなっていった。
「大地をこの範囲で満たす魔法など・・・・。」
アウグス邸の庭は、500エーカーほどあり、この広大な土地に魔力を行き渡らせる魔法は、伝説級の上の神威級の魔法に値する。
伝説級を使い、神威級を使うなど、神の身技としか理解できない。
思索に耽るうちに結局彼は、その場に1時間も立ち尽くすことになってしまった・・。
ほんとごめんて笑
〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜
「オリバーーー!!」
「オリーーー!!」
「オリバー様ぁーーー!!」
アミラとジェフとメアリーが倉庫室の中を探し回っている。
倉庫室の中には、日頃食べるための食糧はもちろんのこと、保存がきく干し肉やお酒、あとは日常では使わない物などがしまってある。
「ここ以外の部屋は全部、隅まで探したんだけどなぁ・・。」
「そうよね、まさかあの轟音が鳴ってた、お外にはいるはずはないでしょうし・・・。」
息子のジェフェリーを見つけた時安心したのか、すでにアミラの目は治っている。
「おかぁしゃま!」
「「「オリ! オリバー!! オリバー様!!」」」
三人が同時に振り向き、オリバーを見つけた安心感からか全員笑顔が溢れていた。
気配察知で三人の居場所を確認していたオリバーは、庭をもと通りにした後みんなのもとへ向かっていた。
ちなみに、高らかに笑っていた侵入者は俺の魔法によって気絶していたので、同じく包帯でぐるぐる巻いて、地下牢にぶち込んできた。
「よかったわ!無事で!」
「本当に良かった!」
そうしてアミラに抱きしめられていると・・。
コンコンっ
「失礼します!!
捕縛されていた侵入者を地下牢に移動が終わりましたので、ご報告に参りました!」
戦闘用の鎧を見に纏った警備の一人がやってきた。
「ご苦労様です。
早速、街の衛兵を呼んで彼等を神名裁判にかけましょう。」
「はっ!承知しました!」
命令を受けた警備人は、さっと何処かへ向かった。
「それにしても・・30名近くもこの屋敷に捕縛された状態で気絶していたなんて一体誰がやったんでしょうか・・・?」
「絶対に僕じゃないからね!」
「一瞬魔法が得意なジェフェリー様かなと思いましたが、やはり違いましたか・・・。」
・・・。
みんなの視線が一点に集まった。
「「「 いやいやいやいや! ないない! 」」」
「さすがに英雄の血を受け継がれていらっしゃるご子息でも、2歳では無理ですよ!笑」
「本当にそうよね!オリバーはまだまだ私の守るべき息子ですもの。」
「・・・本当にオリじゃないよね・・・?」
視線が辛い・・・。
「ぼっ。ぼくぃじゃぁないよぉ?⤴︎」
なぜか声が裏返ってしまった。
・・・これが緊張という感情なんだな・・・。 こわいっ笑
今回はできるだけ情報を密に書いてみました!
ちょっと今まで薄かったかなぁと思ったので・・・。
ちなみに今作中に出てくる『エーカー』は、およそ 4047 平方メートルです!
詳しくはこちらで!
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https://ja.wikipedia.org/wiki/エーカー
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