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創造神の異世界転生  作者: G/I/N
第3章 仲間とともに
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39. アジト@3

 

 足元にモヤが漂う洞窟の中、目の前にはボロ雑巾のようなエルフが助けを求めている。


 彼女を虐げているのは敵、『髑髏の蛆』のメンバーであろう。黒いフード付きのマントを羽織り、目はどれも鋭い。


 今すぐ助けないと彼女が悲惨な目にあうことは、容易に想像できた。


 そんな中、ふと、重厚な作りをしている部屋の円卓のテーブルで、国王と話しあった事を思い出す。


 エルフは門外不出の特殊なポーションを作り出すことができる。


 平均的に長寿な種族だから、知識が豊富にあるらしい。特殊なポーションが作れるのはその知識によるものだと、人間界では噂されている。


 かつてエルフが持っている知識を求めて、隣国の『フランディア神聖国』がレイブンの森へ侵攻してきたことがあった。


 その為、オリバーたちのいる『オリビア王国』が彼らの領土を所有している事にして、一時的に彼らを匿っている状態だ。


 だが、『オリビア王国』が隣国と同じ行為に走る可能性もある、なのでエルフ達に()()を見せる為”相互不干渉の盟約”を結んだのであった。


 その盟約が今、破綻の危機、いやもはや()()を失った只の口約束である。


 オリバーは怒り、焦り、悲観した。


 感情が体を通り越して、気づいた時にはもう足が動いていた。



 無属性魔法、身体強化系『瞬速』。


 魔力が足に移動しているように感じた。


 そして、エルフの女性の腕を強引に握っている敵の首後ろに、一瞬でシュッと素手を振りかぶった姿のオリバーが現れた。


「ドン!!」と大きな音ともに敵の一人が吹き飛ばされ、気絶した。これで目の前に敵は4人となった。



「な、なんだ!!」

「貴様!どこから現れた!!」


 驚きのあまり、一人は尻餅をついていた。どうやら攻撃したことにより、気配消去のスキルの効果が切れたようだ。


 人間は、危機が迫ったり、突然の事象に相対した時に同一の行動をする。


 フリーズし、思考し、逃げるor戦うなどの行動を起こす。


 津波が発生した際、浜辺でボーッと海を眺めている人がいるのは、初動のフリーズが関係しているという話を聞いたことがある。


 つまり、人間は想定外のことが起こると静止してしまうのだ。


 その一瞬の隙を、オリバーに見逃すほどの余裕はなかった。


 魔法により途轍もない脚力を持つオリバーは、台風のように回転し、もう一人に「ババンッ」と跳び蹴りを食らわせた。これで後3人。



「ク…クソ!!こんなガキに!」

「回り込むぞ!」


 3人が俺とエルフの女性を中心に、均等な距離で、回り込んだ。敵にしてはいい戦略をとるな。


 俺が誰か一人を倒そうとすると、残り二人が彼女を襲う。


 しかも、3人同時に体術でとなると、一人一人の動きを読むのが難しい。厄介な状況だ。



 こういう時に便利なのが魔法である。


「火属性魔法『フレイムヒドラ』」



「ゴオオオオ」という音と共に、オリバーの周りに、3本の火柱が纏わり付く。


 そして、3本それぞれに蛇のような形をした炎が、顔を出した。オリバーの魔法が、勢いのままに、敵に襲いかかった。



「「「 ぎゃっっぁあああ!! 」」」


 3人は炎に巻かれながら、奥の元いた方へ走って逃げていった。


 マントは既に燃え尽きている。皮膚の焼ける匂いだけがその場に残った。



 しかしながら、魔法がうまく決まったことに、オリバーは満足げである。


 そんな彼が、考えている様子で、ふと顔を落とした。


「参ったなぁ、奥へと追いかけたいけど、彼女を置いてくわけにはな…」


 そう思っていると、疲れ果ててドサッと彼女が倒れ込んだ。咄嗟に、彼女を掬うように支えていた。



「大丈夫ですか??」

「…あ…」

「…ん?どうしました?」

「お…奥に…」

「奥にまだいるんですか?」


 ゆっくりとだが確実に、彼女は首を縦に振った。


 どこか安全な場所に連れて行った方がいいだろう。まだ他に人質がいるのならば、彼女は上の倉庫らしき場所に匿っておくのがいいだろう、そう考えた。


 奥といえば二つ可能性としてはあるのだが、この場合、彼女が元いた場所のことだろう。


 物資を運んでいった、隠された場所も気になったが、確実に人質を助けに向かうのが先決だ。


 そろそろ奥にいる他の『髑髏の蛆』メンバーにも、俺の存在が伝わっている頃だろう。


 さっと行動した方がいい時間帯だ。



「こいつら…」


 悩みの種に頭を悩ませた。


 元王族の家系だからこそ、絶対に手を出してはいけないエルフに手を出すと言った、政治的戦略へ出たのであろう。


 彼女を上の倉庫へと連れて行き、隠したのちにオリバーは、他の人質を助けにと向かったのであった。






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