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創造神の異世界転生  作者: G/I/N
第3章 仲間とともに
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34. ニッケル村の人達

 

 ニッケル村まではもう少しだ。


 楽しみな気持ちが高まって、足取りがだんだんと軽くなっていく。


 本来の目的とはどこに行ったのか分からない、そういうレベルまで到達している。



「...ふん、ふふん。楽しみだなぁ」


 かつての地球で何度も聞いた音楽を鼻歌で歌っている始末だ。


 一人でいる時や、小説や漫画を読んでいる時でさえ、地上の音楽を聴いているほどの、音楽好きであった。


 今そのうちの一曲を披露している。



「...ふん、ふふん、ふん。お...見えてきた...」


 見えてきたのは、柵を前に、一面に広がる花々や薬草たち。


 その奥には民家が立ち並んでおり、真ん中には何百年と経っているであろう深緑色をした大樹が育っていた。


 こちらに気がついたのか、体は鍛えていないが、健康そうな男の人が喋りかけてくれた。



「坊主。迷子か?初めてみる顔だが」

「…ん、おじさんこんにちは!俺はちょっと用事があって、今夜だけここに泊まらせて欲しいんだ!」

「ちょっと何言っているか分かんねーんだが、一人で来たのか?」

「うん!そうだよ」

「親御さんは一緒じゃないのか?家出か?」



 どうやら、6歳というまだ未熟な体の俺をみて、迷子というレンズ越しにしか見れないようだ。


 うーん、どうしようか。お父様にもらったアレを使うしかないかなぁ。でも、目立つから嫌なんだよな…。


 実際、アジトに一番近いこの村に、緑祈祭の決闘大会で相手をコテンパンにやっつけてしまった存在が急に現れたら、確実に敵は警戒するだろうし、あまり得策ではなかった。



「あ!そうだ。」

「ん?どうした、急に黙り込んだかと思ったら、また突然大声を出して…。

 え?...は?...な、なんだこれは?!」


 お土産用に取ってきた、綺麗に血抜きされた、熊っぽい魔物を無限魔法袋から取り出していた。




「ちょ、ちょっと待て。これはなんだ!というかまず、どっからこんな大きなものを...」

「お土産に持ってきたものなんだ!ここの村の人、みんなで食べてよ!」


 目の前に立った顎髭が目立つその男は、考え込むように口を閉じた。


 そして、「少しここで待ってろ、坊主。」と言って、足早に何処かへ走っていった。




 待っている間も何人かが、話しかけてきて、同じように話したら、その人達も同じ方向へ走っていった。


 話しかけてきた一人は、木の実を抱え込んだ50代のおばさんで、「待っている間、これでもお食べ」と言いながら、木の実を何個かくれた。



「...ん〜!赤いきのみすんごく美味しいよ!」


 そんなことを呟いていると、初めに声を掛けてきた、顎髭が目立つ男の人が、村長と思わしき人と一緒に戻ってきた。



「村長、この子です。例の話の張本人です。」

「...」


 村長は何も話さない。ただ、老いた目でじっと、こっちを見るばかりだ。


 その空気に耐えきれなかったのか。再び、顎髭男が話しかけた。



「村長、どうでしょうか...」

「お主、名はなんというのじゃ...」


 村長は優しく、話しかけてきた。


 ただ、ここで正体がバレる可能性はなるべく低くしたい。なので、嘘を言った。


「えっと、俺はオ、オリブーだよ!よろしくね!」

「...」



 その瞬間、鋭い眼光を村長から向けられた。嘘だとバレているかのように。


 10秒ほど立っただろうか、そろそろやばいぞと思った時に、村長が、ふっと笑った。


「...そうじゃな。オリブーとりあえずわしの部屋に来てくれぬか?」

「...は、はい。」




 **********




 村長に連れられオリバーこと、オリブーがたどり着いたのは、4人がちょうどいい広さのお茶の間であった。


「...」

「...。」


 現在、お茶の間に居るのはオリバーと村長の二人だけ。


 その二人の間に、かなり長い時間の沈黙が流れた。



「...オリブーよ、本当の名を教えてくれぬか?」

「...。」

「そうか...。子供とはいえ油断は出来ぬのでな。

 条件付きでいいから本当のことを話して欲しいのじゃが...。」


 条件つきか...誰にも公言しないならバレることはないか...。


 しかし、どこまで話してよいのやら。名前を隠した理由や、貴族ということがバレるのでさえ、作戦に影響を与える可能性がある。


 やはり、ここは話さないことが得策だな。



「すみません、村長さん。何もお教えすることはできません。今の所は...」

「今の所は...か。ふむ。」


 再び、二人の間に沈黙が流れる。



「仕方ないかのう...。」

「すみません。大事なことなので。」

「ふむ、子供に見えるが相当な実力者だということは一目でわかったのじゃ。

 そこは信じよう。」


 少し申し訳なく感じたオリバーは、思い出したかのように、無限魔法袋からお土産の頭だけを取り出した。


 胴体は、このお茶の間では絶対に入りきらないし、事実、頭だけでも一杯一杯だった。


「な、なんと。ブラックベアではないか?!」

「ふーん。ブラックベアって言うんだ。」

「これが、ブギンズが言っていたお土産か?」

「いえ、まだ胴体があります!外にでも出していいですか?」


 へー、あの顎髭の男の人、ブギンズさんって言うんだ。あとで、お礼しとかなきゃな...。


 その後、胴体を村長に見せると、「な、なんと!これは宴会じゃ!!」と言って村民を集め始めた。






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