03. 1歳
現在1歳となった。
あれからハイハイができるようになり、メイドの隙をみては脱走して、情報集めをしている。
新たにわかったことは、自分の父親はファンデル=アウグスという名で、国民から英雄的存在としてみられているらしい。
かつて、王国に侵攻して来た5千もの魔物を殲滅した指揮官であり、かく言う彼も半数を倒したらしい。
・・2,500も魔物を一人で倒すとか父親最強かよ・・。笑
この世界は、3歳から、レベルというものに目覚めるらしく、初期のレベルのステータスは各個人で違うらしい。
これは脱走して、図書室に迷い込んだとき、魔法の書〜超 初心者編〜に記載されていた。
(ステータス楽しみだ!!)
どうやって、初期ステータスが決定されるかわからないが、子供の時から修行した方が良さそうだ。
ちなみに、父、ファンデルのレベルとステータスは次の通りだ。
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名前: ファンデル=アウグス
種族: 人族
レベル: 78
職業: 二重魔術師
HP: 650/650
MP: 895/895
腕力: 578
魔力: 647
防御: 498
魔防: 567
幸運: A+
スキル: 指揮官の鏡 英雄 翡翠竜の加護
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指揮官の鏡: 配下の戦士の腕力、配下の魔術師の魔力を1.5倍にする。また、団結力が2倍になる。
英雄: 絶対的存在感を放って、敵のステータスを3/4にする。
翡翠竜の加護: 翡翠竜を配下に加えており、戦闘時、翡翠竜のステータスを半分借りることができる。
彼のステータスは周りのメイドや執事と比べても、天と地の差がある。
普通の一般人は彼の1/5もあれば十分だ。
魔法の書〜超 初心者編〜に書いてあった。
ちなみに、なんで俺が1歳なのに本が読めるのかというと、"創成"の力だ。
この力で、全言語翻訳というスキルを創造した。
スキルは3歳以下でも反映されるようだった。
この"創成"の力は、かつて地球の創造神であった、ブラフの時に得ていた力だ。
なぜか、やってみたら使えた。
記憶といい、"創成"といい、そのまま転生しちゃったのか・・・。自重しないと大変なことになりそうだ・・・。
この"創成"の力は、どんなものでも創造できるが、創造物に応じて一定期間、時間を空けなければ次の創造はできない。
(・・人間なんて創造したら500年も時間を空けなければならない。)
今回は、わりかし簡単なスキルだったかめ、2ヶ月も期間を空ければ力を戻せる。
コツコツっ
「 ーーオリバー様ぁぁーーオリっ!! 」
どうやら、今日は早くにメアリーに見つかってしまったようだ。残念。
「 オリバー様!!また、抜け出して!!
わかりました!いつも読んでる本をお部屋に持って行きますから、もう脱走しないでくださいね! 」
もうっ、どうして毎回脱出できるのかしら・・? 毎回対策してるのに・・。
しかも、こんなに難しい本まで手にして・・・。読めないはずじゃ・・・。
そんなことを言いながらメアリーが優しく抱っこしてきた。
いつも思うがメアリーの手は母のアミラの癒しの手とは違う優しさがあって好きだ。
今回は仕方なく部屋に戻って、魔力の制御をして寝ようか、。
設定編です。
彼のステータスはとんでもないステータスになるのでお楽しみください。