19. 死闘の末
ギリッ・・。
『獅子王』とディブロスの杖が合わさって、押し合いしており、お互い引けを取らない状況だ。
そして、お互い今の体制を打破するために、タッタッと後ろへ素早く後退し構え直す。
そのまま、ガチッガチッと交互にぶつかり合い、ディブロスは杖を思い切り横薙ぎに振るが、俺も素早く半歩退き、上から刀を振り下ろした。
それを、右に避けたディブロスは俺に杖先を向け、
『ダークシャドー』!!
杖先から無数の鋭い影が襲いかかる。俺は、
『シャイニングブレード』!
光属性の魔法で『獅子王』に光を纏わせ、鋭い影を斬りふせる。
そのタイミングに合わせ、ディブロスは急接近し爪で右、左、右、左と斬りかかるが、それも綺麗に受け流し、そのまま流れでディブロスの背後をとり、背中を勢いよく斬りふせた。
「「 ザシュッ!!!! 」」
青紫の血が舞い散り、決着がつくと思ったその時、ディブロスは "まだまだいける" という笑顔の表情で、右手の爪を横に立て、その場で一回転した。
そうした攻防が数回続いた後、お互い体力が尽きようとしており、最後の攻撃になると自覚し、両者は力を一撃に込めた。
・・・この一撃が最後になる・・・。
・・・決める・・・。
俺は一刀両断する素早さに特化した抜刀の構えをし、ディブロスは両腕を広げ爪を横に突き立てた。
両者一斉に足を動かし・・・。
「「 ザザククシュッッッッッ!!! 」」
ついに、決着がついた。
オリバーの膝が地面についた。
・・・。
俺の・・・負けか・・・。
・・・ドサッッ。
後ろを眺めると、先ほど死闘を繰り広げた相手が倒れていた。
あたりは青紫の血の池ができ始めていた。
・・・かった・・・のか・・?
確認するため、最後の力を振り締め、奴の元へたどり着いた。
『わしは・・・・もう・・・満足・・じゃ・・・。』
『これを・・・。』
そう言って、右手を差し出してきた。
少し警戒したものの、俺はそれを受け取った。
『強者よ・・・。』
『我が道を・・行け・・・。』
そう言い残し彼は青黒い光となって消えた・・。
〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜
洞窟を後にし、静かに部屋へ戻った俺は、それを眺めていた。
それは小さく、腰に置いとくのがちょうどいい感じの、”袋” だった。
・・・"解析"!!
その情報を見た俺は驚愕した。
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名前: 無限魔法袋
内容物: 王家の名剣 × 657 魔獣の宝玉 × 439
飛龍の鱗 × 1,267 死霊の魂 × 3,781
黒陶の腕輪 × 28 etc.
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名前の通り、魔力がある限り無限に出し入れる魔法の袋のようだ。
外見は、全体的に赤の色をしており、魔法陣が装飾として施されており、地球のインドで売られていそうな変わった紋章に仕上がっていた。
また作りとしては、装飾として外見に表れている魔法陣に魔力が流れることにより、効果が発揮される。
仮に、攻撃されて魔法陣が崩れても、内側の底に埋まっている非常に硬いものに、自動修復の魔法陣が描かれてあり、破れたり細切れにされても元に戻るようだ。
・・・こりゃ、いいもんもらった・・・。
「"ルキブスの剛書"とか、"フェルトの魔導書" とかは、物理攻撃と魔法攻撃のスキル本か。」
「中身を読み終えるとスキルに反映されるのは、強いな!!」
そう言いながら、他のものを目でスライドしながら眺めていった中であるものに目が止まった。
・・・”ディブロスの家族写真” 。
・・・ そうか・・・家族の元へ行きたかったんだなぁ・・・。
・・・今なら理解できるよ。ディブロス・・・。
・・・上で・・・幸せに・・・。
どこかで笑っている声が聞こえた気がした。
これは大事にしまっておくと決めたオリバーだった。
ディブロス幸せになっているといいですね!
決闘シーンはちょっとだけ力入れました!まだまだ続きます!
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