02. 転生
・・・。
光に包まれている感覚がする。
前にも同じような・・・。
否、何かが違う・・・。
「・・・オリ・・・・!」
・・・?? 何か、聞こえる、。
「 ・・オリバー・ !」
優しい声だ・・・。眠くなる・・・。
そして、眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから数ヶ月経った。
目が見えるようになりかなりわかったことがある。
状況も整理できた。
"俺" はどうやら異世界の"人間"として転生されたらしい。
さらに、アウグス家という公爵家の次男であり貴族であると知った。
これは思ってもいなかった嬉しい誤算だった。
前から人間に転生してみたかったし、感情を感じてみたかった。
そして何より、初めての人間として苦労せずに済みそうだ。
そして、前世の創造神としての記憶が消去されずに残っていた。
かつて治めていた地球での歴史は全て覚えており、どうやって滅んだのかも覚えていた。
最後に、どうやらこの世界は魔法が存在するらしい。
これは、母親が子守りをするときに、水の魔法であやしてくれた時に気付いた。
・・・ここの神は、こんなものどうやって管理してんだ・・・?
地球で魔法を創造しなかったのは、ひとえに管理が面倒だったからだ。
魔法が存在するだけで犯罪が多くなり、さらには生物が魔物に進化する可能性が極めて高くなり、他の生物の脅威になりうるからだ。
しかも、最初の人間を創造するとき、かなりの負担がかかるしデメリットの方が多い。
・・・まあ、今は人間だから、気にせず楽しむか!
・・そろそろ、お腹もすいたし・・
「 オギャー! ・・ オギャっ 」
コツっコツっ ギィーーガチャっ
木製の扉が開いた音がした。
「 あらあら。オリバー様
ご飯が欲しいのですか〜? 私、メアリーが乳母様をお連れしますね〜。」
天真爛漫な性格の可愛いメイドのメアリーが、乳母を連れてきてくれるみたいだ。
食事!食事っ!
「 おはようございます!オリバー様! 」
乳母のケイトだ。いつもは呼んだらすぐに彼女が来てくれている。
彼女は真面目で優しく他のメイドからも信頼されているようだ。
顔は大人しめの美人系で、そばにいてくれるとき、常に癒してくれる。
信頼されているのも、優しいオーラが溢れているからだろう。
しばらくして・・。
扉が開く音が聞こえた。
「 おはよう、オリバー。愛しい我が子。 」
・・ああ。この声だ。
・・もっとこの声を聞いていたい・・。
最初に呼んでくれた心地いい声の持ち主で母であるアミラが、優しく撫でてくれる。
初めて母の顔を見たときは、あの三大美女にも劣らないような、美人がそこにいて、恥ずかしながら心が高まった。
それが生まれて初めて感じた感情だったのかもしれない。
・・・なんだか、食事したら眠くなって来た・・。
・・寝てから、色々考えよう・・・。
・・・。
流れで書きました!
まだまだ設定シーズンなので、こうした方が面白いかも!っていうのがあれば、追加していくかもしれません!