18. 元魔王の願い
かつて、大魔王として人間はもとより大地も、全ての生物が恐れられた存在。
ディブロスは一人その時を待っていた。
『・・・はやく。我を殺す者が・・・。』
彼は、魔王として勇者と死闘を繰り広げた。
そして、ギリギリのところで勇者に勝ってしまったのだ。
最初のうちは勝ったことに安堵し、暴虐の限りを尽くしてきたが、歳を重ねるたびに不死の怖さを味わった。
結局、周りには誰もいなくなっていた。
『 ・・・。どいつもこいつも弱い・・・。 』
そう言いながら、目の前にいる迷い込み入ってきたゴブリンを、座りながら指一本動かしただけで倒した。
死を望みながらも、初心者用と人間に言われているそこに移り住んだのは、人間が来やすい場所だからだ。
彼は強者に最後の遺産を残すと決めており、扉に結界を貼ったのは強者にしか見えないようにするためだった。
ゴゴゴ!! ゴオゴゴォォォオオオオオ!!
『 !?っ 』
期待の面持ちで扉を開けた、その者に目を向けたが・・・失望した。
そこにいたのは若造だったからだ。
・・・また、弱き者が迷い込んだか・・・。
『・・・何者か・・・立ち去らねば・・・殺す・・・・。・・・』
内心、子供を殺すのは心許なかったため、立ち去って欲しかった・・。
「こっ・・・こんばんわ!」
・・・こいつ・・・我を舐めておるな・・・。
・・・力の差を見せつけ、追い返そう・・・。
・・・腕の一本や二本切り落とせば、ここの噂が広まり、強者が来るやもしれぬ・・・。
『殺されたいのじゃな・・・・。よかろう・。』
そう言って、少し力を入れて爪で斬りかかった。
・・・!?っ
軽々と躱された攻撃に驚いた。
『ほう・・・。今のを避けた人間はお前が初めてだ・・・。』
こやつ・・・只者じゃないな・・・。
・・・もしや・・・強者やもしれん。
試してみるかの・・・この際殺しても・・・。
『では、これはどうじゃ・・・。』
今持ち合わせている中の最高、伝説級闇属性魔法を使うと決めた。
『ダークマター』
ブォォオオオオオオオオン!!!!
流石に驚いておるの・・・。
どう出る? ・・・力を持つ者ならば・・・。
『スパークル』っ!!!!!
ピピピッッカァアア!!!
ゴロゴロゴロォオオオオオ!!!
『 !?っ 』
『 ・・・ファッハッハッハァア!! 』
・・・やはり!強者であったか!!!
・・・一応、魔物かどうか聞いてみるかの・・・人間だといいが・・。
魔物の王たる自分が、魔物に殺されるなどというのは決してあってはならない。
これは魔王という存在の中での自明の理であった。
・・・やはり違うか。・・・嬉しい事実だ。
・・・では、彼奴に本気になってもらうにはどうすればいいかの・・・。
・・・こうするか・・・。
〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜
この魔物は強い!! レベルが他のものとは歴然の差がある・・・。
不規則に放たれる爪の攻撃を、間一髪のところで避け続けている。
そして、反撃の時を待っていた。
・・・こいつはなんなんだ!・・強すぎる・・・!!
・・・こいつには "解析" が効かないし・・・"創成" はできるだけとっておきたいし・・・。
『なんじゃ・・・避けてばかりじゃな・・・。』
こっちだって必死なんだよ!!!!!
隙ができたときに、あちらこちらに『即時拘束』を仕掛けてるけど、どれも避けられてるし・・。
こうなったら・・・不意を突くしかない・・・。
・・・『シャイニングレイン』!!
その場に無数の光の矢が降り注いだ。
『ドグマ』!
ディブロスの頭の上に、傘のように闇が広がり光を遮る。
その隙に懐へ忍び込んだ俺は、腰に下げていた普通の剣を振るった。
「「 ガキンっ!!! 」」
『こんな攻撃、わしには効かぬ。・・・』
細長く真っ赤な爪に、剣を粉々にされた。
「ちっ! これもダメか!」
・・・こうなったら、出し惜しみはできない。
「 "創成"!!! 」
手元にフワッと光が現れ、そこには一本の刀があった。
俺が創造したのは、最大の攻撃力と耐久性を併せ持つ刀。『獅子王』であった。
死なない体は辛そうですね・・・。
”遺産” とはなんでしょうか・・気になります!!
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