17. 洞窟探検 @2
洞窟の中は薄暗く、ジメジメとして気味が悪い感じがした。
「ダロスさん・・・。ここなんだか嫌な感じがしませんか・・?」
「んー。そうだなー。ゴブリンはさっきので20匹倒したからそろそろ終わると思うが・・・。」
この洞窟は小部屋と大部屋が、無数に繋がっており、方向感覚が惑わされるような作りだ。
小部屋には、食料が備蓄されており、大部屋は寝室けん糞尿の塗れたトイレのような場所だった。
また、時々特別大きな部屋があり、そこではナーガとゴブリンが繁殖の場所として利用していたようだ。
「ガガガッがギャァ!!」
「ザシュっ!!」
左の死角となる場所からゴブリンが襲いかかってきたが、見切っていたため首を一刀両断した。
もう少し先に進んで行くと、大きな銀の扉のある大部屋へたどり着いた。
そこにいた、残りのゴブリンやナーガを倒したら、ダロスはこう言った。
「ふぅ。今日はこれくらいにしておくか。」
「え? ダロスさんこの扉の中に入らないんですか?」
「は? 何言ってる。扉なんてどこにあるんだ?」
「オリがおかしなこと言ってるー。笑」
え? 目の前にあるじゃん・・・。
「そろそろ、外は日が落ちる頃だから、今日は戻るぞ。」
「はーい。ほら!オリも早く戻るよ!」
「う・・・うん。」
今度は一人で来ようと誓ったオリバーであった。
〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜=〜
今は真夜中の2時あたりだ。
オリバーは、今日行った洞窟の大きな扉のことで頭がいっぱいだった。
「なんで・・・俺にしか見えなかったんだろう・・・。」
「あの先が気になるなぁ・・・。」
よしっ!行ってみるか!!
目の前には、昼に行った洞窟の中にある、例の大きな扉がある。
「これ、入れるかなぁ・・?」
ちょっと押してみるか・・・。
ゴゴゴ!! ゴオゴゴォォォオオオオオ!!
大きな音を鳴らしながらその扉は開いた。
そして・・・その先には・・・。
『・・・何者か・・・立ち去らねば・・・殺す・・・・。・・・』
羽織っているものの色は黒よりも黒く、目の色は深紅の瞳のそれは言った。
「こっ・・・こんばんわ!」
あまりにもでかく禍々しいオーラを放たれ、俺は冷や汗をかいた。
そして、王座らしき場所に座っていたそいつは、ゆっくりと立ち上がると・・。
『殺されたいのじゃな・・・・。よかろう・。』
そう言って、長く鋭い爪を露わにした瞬間。
・・!?っ
咄嗟に避けたが、俺の頬には軽く血が滴っていた。
『ほう・・・。今のを避けた人間はお前が初めてじゃ・・・。』
『では、これはどうじゃ・・・。』
後ろから、頭に髑髏が施されている、明らかに強そうな杖を振りかざし・・・。
『ダークマター』
ブォォオオオオオオオオン!!!!
目の前には、かつて俺がいた宇宙よりも更に黒く、見たもの全てが飲み込まれそうな圧倒的な闇が襲いかかった。
・・・・あれは・・・やばい!!!!
・・・何かしないと・・・多分、闇属性魔法だから弱点の光属性をぶつければ・・・。
これにかけるしかない・・・。
手を前に突き出し、呪文を放った。
『スパークル』っ!!!!!
ピピピッッカァアア!!!
ゴロゴロゴロォオオオオオ!!!
目の前に、どこの洞窟よりも広いこの空間を、眩い光がいっぱいに現れ、闇を覆い尽くした。
『 !?っ 』
『 ・・・ファッハッハッハァア!! ・・・名は何という・・・。』
「オリバーって名前だよ!」
『一応伺うが・・・オリバー・・お前は魔族か・・・?』
「 ??。 魔族って何、俺は人間だよ!」
少し考えている様子の彼は、鬼のような形相に変わり・・・。
『そんなわけはあるまい・・・。人間に負けるなど・・・・。』
『この命にかけての、一生の恥!!!』
『お前はどんな手段でも殺すっ!!!!!』
奴は、俺に魔法は効かないと悟り、持ち前の爪を構え好機を見計らい動いた。
謎の強敵との死闘はもう少し続きます。
もう少しストーリーが進むと、裏話や伏線回収のため、外伝も作成しますので、そちらの方もよろしくお願い致します!
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